こんにちは、EcoNavi案内所へようこそ!
ここは、みなさんの疑問や関心、これってなんかヘンだな〜と思ってるコトをテーマに、インターネット上のエコツアーを提案するコーナーです。

「WebMag」の特集でもお馴染みのミドリが、あなたの「知りたい!」と思っているテーマをお聞きして体当たりの探検を決行し、その体験をもとに、考えるヒントや発見のあるツアーポイントをチョイス。インターネットのサイトを手かがりにして「もっと考えたい!」「いろんなつながりを発見したい!」というあなたのためのエコツアーを企画します。旅から戻ったらあなたの感想や旅行記(!!)を送ってくださいね。


 
今月のエコツアー希望者:加藤晃子さん
 食品添加物についていろいろ調べてるうちに、遺伝子組み換え作物の問題に行き当たりました。「遺伝子を操作する」なんていう行為はなんだか恐ろしいことで、何か悪いことが起こりそうな気がします。そんなわけで遺伝子組み換え食品を口にするのはなんとも不安なのですが、この問題をどう考えていいのかよくわかりません。遺伝子組み換え作物について取り上げてもらうことはできますか?


ツアー名『遺伝子組み換え作物論争の読み方』


ツアーポイント
  1. 農林水産省・農林水産技術会議事務局先端産業技術研究課
    (http://www.s.affrc.go.jp/docs/sentan/entry.htm)
    1. 組換え農作物早わかりQ&A
      (http://www.s.affrc.go.jp/docs/sentan/pa/mokuji.htm)

  2. 安田せつ子の遺伝子組み換え食品入門
    (http://www2.neweb.ne.jp/wd/yasuda/)
    1. 遺伝子組み換え食品FAQ
      (http://www2.neweb.ne.jp/wd/yasuda/gmo/faq.htm)

  3. 反対!!遺伝子組み換え
    (http://www.natural.co.jp/watanabe/gm/)
    1. ぜったい笑える日の丸政府発言集 / これは疑惑だぁ
      (http://www.natural.co.jp/watanabe/gm/gm5.htm)

  4. 毎日新聞
    (http://www.mainichi.co.jp/)
    1. 科学環境ニュース/[独創の方程式]「アメリカの20世紀」を読む/3 遺伝子革命」
      (http://www.mainichi.co.jp/
       eye/feature/details/science/Bio/200001/24.html)

  5. 農民運動全国連合会
    (http://www.nouminren.ne.jp/)
    1. 世界に広がる遺伝子組み換え(GM)食品ノー!
      (http://www.nouminren.ne.jp/dat/9907/99071204.htm)

  6. 農林水産省
    (http://www.maff.go.jp/)
    1. 海外情報/米国、000630、遺伝子組み換え作物の作付状況
      (http://www.maff.go.jp/
       soshiki/keizai/kokusai/kikaku/20000630chicago11a.htm)
    2. 海外情報/米国、000620、各国消費者のGMOに対する反応
      (http://www.maff.go.jp/
       soshiki/keizai/kokusai/kikaku/20000620chicago09a.htm)
    3. 海外情報/米国、990719、遺伝子組み換え作物への今後の対応
      (http://www.maff.go.jp/
       soshiki/keizai/kokusai/kikaku/1999/19990719chicago10c.htm)
    4. 海外情報/米国、000720、遺伝子組み換え反対派の新たな抗議活動
      (http://www.maff.go.jp/
       soshiki/keizai/kokusai/kikaku/20000720chicago13a.htm)


【旅の道しるべ】

道しるべ1
「サイトで読み比べる推進・反対双方の見解」

 現在、遺伝子組み換え作物はアメリカ、カナダなどでつくられ、日本には種子や作物、それに食品や飲料といった形で輸入されています。「安全性に不安あり」というイメージの遺伝子組み換え作物ですが、その不安は漠然としていて、この問題をどう考えて良いのかわからないという人も少なくないでしょう。そこで遺伝子組み換え作物を推進する立場の主張(農水省のサイトAに集約されている)や、反対の立場の主張(サイトBサイトC)を読み比べて、推進派と反対派の争点についてじっくり考察してみるのことをおすすめします。

道しるべ2
「遺伝子組み換え技術の安易な産業化の問題点」

 遺伝子組み換え作物をめぐる問題の根本には、「科学の商品化」の是非を、誰がどのように判断すればよいのかという大きなテーマがあります。サイトD-1によると73年に開発された遺伝子組み換え技術の産業利用は、研究者のひとりが76年に世界初の遺伝子工学企業を創設したことに始まっています。ここには、基礎研究から産業へ技術の移行が容易にできてしまうことの問題があるでしょう。 これまでにも原子力や化学物質など、利用価値が高い反面、デメリットの大きさが近年問題になってきている例があります。生命の設計図ともいえる遺伝子を操作することの影響は、おそらく桁違いに大きなものです。リスクに対する十分な研究も倫理面からの検討もされないまま、遺伝子組み換え技術が食品づくりに利用されていることに不安を感じるのは当然のことと言えます。

道しるべ3
「最大の推進国アメリカでも強まる批判」

 遺伝子組み換え作物の最大の生産国であるアメリカの、安全性や生態系への影響に対する考え方はあまりにも楽天的と言ってよいでしょう。しかしこのような考え方がそのまま世界へ広がりつつある訳ではなく、歯止めがかかる方向にあることがサイトE-1からもわかります。 アメリカでは現在、遺伝子組み換え作物の全作付面積に占める割合がトウモロコシで25%、大豆54%、綿花61%とかなり高く、すでに多くの食品に遺伝子組み換え作物が使われています(サイトF-1)。しかしアメリカの消費者の意識調査を見ると、遺伝子組み換え作物に対する否定的な意見は以前にくらべて増加し、2000年6月には51%と半数以上になっています(サイトF-2)。 こうした消費者の声に押されアメリカ農務省は、昨年7月に遺伝子組み換え作物の承認プロセスの見直しなどの遺伝子組み換え作物に関する方針の転換を発表しています(サイトF-3)。発表の中身にはバイオテクノロジー産業と行政が一定の距離を保つことやバイオテクノロジー企業の社会的責任を重視することなども宣言されています。 これらを裏側からみると、アグリビジネスを成長させるためにバイオテクノロジー企業とアメリカ政府が一体となって、これまで遺伝子組み換え作物の生産を強力に推進してきたことがうかがえます。

道しるべ4
「遺伝子組み換えの安全性の確認は、短期間では不可能」

 安全性をめぐる推進派と反対派の争点はどこにあるのでしょうか?推進派は安全性の確認を行っていると言いいますが、反対派はその確認の仕方を問題にしています。 サイトB-1では、長期にわたる健康への影響や赤ちゃんへの影響といった評価が不要とされていて、第3者機関によるチェックすらない現在の指針では安全性が充分に立証されているとは言えない、と指摘しています。またサイトC-1には、サイトA-1の記述に対応するかたちで疑問点があげられています。 推進派が繰り返す「事故が報告されていないので安全だ」という言い方は、安全性に対してあまりにも無責任なスタンスといえるのではないでしょうか。

道しるべ5
「有機農業と遺伝子組み換え作物の関係」

 推進派は、たとえば害虫に強い特徴を持つ遺伝子組み換え作物をつくれば農薬の量を減らすことができると言っています。つまり遺伝子組み換え作物は有機栽培や低農薬栽培への転換に貢献できるというのです。 しかし当然のことですが、アメリカでも有機農産物を生産する農家やそれを支持する消費者に遺伝子組み換え作物は受け入れられませんでした。サイトF-4によると、アメリカの農務省が97年12月に発表した有機産品規則案が遺伝子組み換えの使用を認める内容だったところ、これに大きな反対が起こり政府は遺伝子組み換え作物を有機産品として認めない方針へ転換を余儀なくされた経緯があるそうです。

道しるべ6
「生態系の遺伝子プールへの影響は必至」

 からだへの影響と共に、心配されているのが生態系への影響です。ひとつの作物の遺伝子を強制的に操作してしまうことで、生態系の連鎖を通じてまわりの生物の遺伝子にも影響を与えてしまうのは、予想できることです。サイトA-1では、予期せぬ変異はほとんどないと説明していますが、どうしてそんなことが言えるのか不思議です。 遺伝子組み換え作物には主に害虫に強いトウモロコシやじゃがいも、除草剤に強い大豆、日持ちがするトマトなどがあります。生態系ではたとえば植物の防衛強化といった変化に対して昆虫の生態もそれを攻略するように変化する、というようなことが繰り返し行われてきています。それを考えると遺伝子操作によって作物が変化したことで昆虫や微生物、その他の生物に予期し難い影響があらわれることは十分考えられることでしょう。現実に遺伝子組み換えにより予期せぬ変異が起こった例として、死者も出しているトリプトファン事件がサイトB-1をはじめ、いろいろなところで紹介されています。

 道しるべをご参考に、是非「ツアーNo.0005 遺伝子組み換え作物論争の読み方」の旅にお出かけください! そして、あなたの旅の感想や旅行記を送ってくださいね!

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