2000.5.28出発のエコツアー


エコツアー希望者:WebMag編集部 Yさん
 最近コンビニで買い物をする度に気になるのが、ずら〜っと並んだペットボトルの飲料品。ペットボトルをリサイクルする方法がいろいろ開発されているみたいだけれど、だからといってペットボトル自体の生産量が増えていいの?(ちゃんと調べてないけど、きっと増えてる。)考えるべきポイントがズレてる気がする!
 みなさんもなんかヘンだと思いませんか?

わぁ、ミドリもわかる、そのモヤモヤした気持ち。
早速、そのモヤモヤを解決するのに役立ちそうなサイトを探してこんなツアーを計画してみました。



ツアー名『リサイクル法とペットボトル増産の不思議な関係』


ツアーポイント
  1. 『PETボトルリサイクル推進協議会』
    (http://www.petbottle-rec.gr.jp/index2.html)
    1. 「用途別需要推移」
      (http://www.petbottle-rec.gr.jp/c/data.html)
    2. 「回収量及び回収率」
      (http://www.petbottle-rec.gr.jp/c/data2.html)

  2. 『市民のための環境学ガイド』
    (http://plaza13.mbn.or.jp/~yasui_it/index.html)
    1. 「ペットボトルはやはり止めよう」
      (http://plaza13.mbn.or.jp/~yasui_it/StopPetNow.htm)
    2. 「容器包装リサイクル法完全実施」
      (http://plaza13.mbn.or.jp/~yasui_it/FullYoRiHou.htm)
    3. 「循環型社会法案の大枠決定
      (http://plaza13.mbn.or.jp/~yasui_it/RecycleSocBasic.htm)

  3. 『RECYCLING KEYPOINT』
    (http://www.geocities.com/CapeCanaveral/5123/)
    1. ドイツ
      (http://www.geocities.com/CapeCanaveral/5123/deutschland.htm)

  4. 『住まいにおける化学物質』
    (http://www.kcn.ne.jp/~azuma/index.html)
    1. 「最近のプラスチック・ケミカルリサイクル技術」
      (http://www.kcn.ne.jp/~azuma/news/Nov1999/991122.html)

  5. 『エコロジーシンフォニー』
    (http://www.ecology.or.jp/)
    1. 「シリーズLCA」
      (http://www.ecology.or.jp/9706/lca.html)

【旅の道しるべ】

道しるべ1 「容器包装リサイクル法とペットボトルの生産量」
 サイトA-1をみるとペットボトルの生産量は1995年の172,830トンから1999年(予測値)の358,000トンへ約2倍に増えているのがわかります。そして気になる回収率は、1999年予測値でわずか18%。生産量にくらべ回収率の伸びは低く、つまりゴミとして処分されるペットボトルは増えているのです。
 A-2で第二種指定PETボトル(清涼飲料、醤油、酒類)の生産量の推移を詳しく見ると、さらにわかりやすいでしょう。1993年と1999年(予測値)をみると、回収されていないペットボトルが123,302トンから300,978へ約2.4倍にも増えているのがわかります。また、この間1997年以降に急激に生産量が増えているのも気になるポイント。1997年といえば、4月から「容器包装リサイクル法」が本格施行された年。このことは、一体何を意味しているのでしょう?


道しるべ2 「なぜ増える? ペットボトルのゴミ」
ゴミを減らす目的で制定された「容器包装リサイクル法」。これによりペットボトルの繊維原料などへのリサイクルがスタートしました。しかしそのことはゴミを減らす効果へつながっていないようです。どうしてこんなことになってしまっているのでしょう?
 B-1には、その理由にあたることがいろいろ述べられています。生産量を抑制する方向に向かわない最大の理由は、生産者(つまりジュースなら、そのメーカー)の回収・再生費用の負担が少なくて済むことのようです。回収・再利用の費用の一部を負担するのを免罪符のようにして、メーカーがペットボトル入りの商品を好きなだけ増産してしまうからゴミとなるペットボトルが増え続ける。そしてその結果、自治体の回収・処理費用の負担が増えている、というのが現状です。なぜこんなことになってしまう妙な法律ができたのか、サイトBをよく読んで考えてみる必要がありそうです。


道しるべ3 「ゴミを減らすしくみづくりを」
 では、どうすればペットボトルのゴミを減らせるのでしょうか? その答えは回収・再生・処理費用のすべてをメーカーが負担すること、という意見を多くのサイトでみることができます。ペットボトル入り飲料をつくるメーカーがペットボトルを回収し、リサイクルするところまですべてに責任を持ち費用を持つ考え方を、「拡大生産者責任」といいます。この考え方によりかなりの成果をあげているのがドイツです。ドイツのそのあたりの現状を紹介したサイトC-1 は、必見です。
 ところで日本では、すでに実施されている「容器包装リサイクル法」も、今年5月26日に国会で可決された「循環型社会推進基本法」も、なぜかそのようなルールをきちんとうたっていません(B-2B-3を参照)。実際にゴミを減らす効力があるか?疑問視されている理由のひとつです。


道しるべ4 「ジュースのいれもの、一番いいのはどれ?」
 現状、実際問題としてほとんどが燃えないゴミとして埋めたてられているペットボトルは、限られたゴミ処理場をがんがん埋めているという点をとれば困った容器であると判断できます。しかし、ペットボトルが全部、燃えないゴミとは別に回収されるようになった場合を考えると、他の容器とくらべて問題の多い容器かどうかはまた別の問題になるでしょう。
 いろんな場合を考えて、生産、流通、消費、再生、廃棄物処理のぜんたいを通じてどれだけエネルギーを使うか、CO2を排出するか、ペットボトル、ガラスビン、スチール缶、アルミ缶をくらべてみるといったことが必要かもしれません。サイトD-1は、生産段階の比較をしていますが、再生原料とか廃棄物処理の仕方を計算に入れるとどうなるか、よくわかるサイトは見つけられませんでした。もし知っている人がいたら教えてくださいね。