2000.6.28出発のエコツアー


エコツアー希望者:うほこさん
 アロマテラピーにハマってから、いつのまにか完全にせっけんユーザーとなった「うほこ」と申します。
 合成洗剤が海を汚すっていいますけど、ではせっけんなら海を汚さないのでしょうか? 何が違うのでしょう? 合成洗剤は環境にも体にも良くないのは、何が入っているからなの?
 合成洗剤についてもっと知りたいです。ぜひツアーをたててください!



ツアー名『水の循環と合成洗剤』


ツアーポイント
  1. せっけんクラブ
    (http://www.6web.ne.jp/sekken/club/)
    1. よくある質問と答え
      (http://www.6web.ne.jp/sekken/faq/index.html#1)

  2. Vastalto のホームページ
    (http://www2.saganet.ne.jp/vastalto/index.html)
    1. 下水道サロン
      (http://www.asahi-net.or.jp/~zw2y-mtn/)
    2. 我が家の石井式合併浄化槽・体験記
      (http://www2.saganet.ne.jp/vastalto/akvopurigo.html)

  3. かながわの環境
    (http://www.fsinet.or.jp/~k-center/index.htm)
    1. ノニルフェノール
      (http://www.fsinet.or.jp/~k-center/hormone/sheet/012.htm)

  4. ライオン
    (http://www.lion.co.jp/index2.htm)
    1. ライオンの環境活動/水質保全活動
      (http://www.lion.co.jp/kankyo/k07.htm)

  5. 太陽油脂株式会社
    (http://www.taiyo-yushi.co.jp/)
    1. せっけんコラム/蛍光増白剤
      (http://www.taiyo-yushi.co.jp/faq/faqc1.html)

  6. 千葉県水質保全研究所/水質部門のページ
    (http://www.wit.pref.chiba.jp/suiken/index.htm)
    1. 生活排水の処理方法と汚れのゆくえ
      (http://www.wit.pref.chiba.jp/suiken/page/bouken/shorihou.htm)

【旅の道しるべ】

道しるべ1
生活排水はどうやって川に辿り着くの?

 洗濯に使った排水がどのようにして川に辿り着くのか、石けんを例に一度おさらいしておくと良さそうです。石けんの主成分は動・植物の油脂を原料にした脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムという界面活性剤(サイトA-1)。界面活性剤が汚れを取り囲み、水に溶けることで汚れを落としています。そして汚れた水は下水道を通って下水処理場へ。水の中の汚れはここで主にバクテリア(微生物)の働きによって分解され、きれいになった水が川へ流されます(サイトB-1)。
 ただし日本下水道協会によれば1999年3月31日現在、全国の下水道普及率は58%(下水道利用人口/総人口)。下水道がない地域の生活排水は戸別に設置された浄化槽で処理されたのち川に流されたり、浄化されずそのまま川に流れ込んだりしています。充分に処理されず川まで辿り着いた汚水は、川に住むバクテリアや魚などの生き物たちに分解されたり食べられることによって浄化されます。だから水の中の汚れの濃度が高すぎると川の自然の浄化能力が追いつかなくなり、石けんでも川の水を汚染してしまうことになってしまうんですね。


道しるべ2
合成洗剤の主成分は、自然界にはない化学物質

 石けん以外の界面活性剤を合成界面活性剤と呼び、これを主成分としているのが合成洗剤です。そして現在の合成洗剤の主流は石油を原料とするタイプのものだそうです。サイトA-1にも書かれているように、人工的につくられた合成界面活性剤はバクテリアを始めとする生物にとって馴染みがないもの。だから自然環境のなかでは分解されにくいものが多く、これが合成洗剤のもつ大きな問題のひとつになっています。
 考えてみれば、石けんは自然界にもともと存在する物質でつくられているので、長い歴史の中で生き物たちが対処の仕組みをもっている場合が多い。これに対し合成洗剤は、人工的に合成された元々自然には存在しない分子からできているので生き物たちには対処しにくく、また体内に蓄積し危険な作用をしかねない。この点が両者の基本的な違いなようで私ももっとよく調べてみたいところです。


道しるべ3
「分解されるとどんな分子ができる?」もチェック・ポイント

 合成洗剤のチェック・ポイントのひとつに、分解してできる分子の問題がありそうです。合成洗剤のメーカーは分解しやすい合成界面活性剤を開発し、販売するようになっています。しかし石油を原料とする界面活性剤の場合、分解してできる分子が生物にとって危険なものになる心配があるのです。例えば界面活性剤の分解生成物として生じることがあるノニルフェノールという物質は、環境ホルモンの一種である可能性が疑われています(サイトC-1)。
 もっとも最近はライオンのサイトD-1にあるように、主原料を植物油にした合成界面活性剤なども出てきているので、合成洗剤と一口に言っても、いろんなタイプごとにチェックポイントを変えて考える必要がありそうです。


道しるべ4
洗い上がりの白さに潜む危険

 合成洗剤には、合成界面活性剤以外にもバクテリアが汚水処理をする際にやっかいな物質がいろいろ含まれています。その代表的なものが、多くの合成洗剤に含まれている蛍光増白剤です。これは汚れを落とすためではなく汚れを白く染めあげるための添加物で、分解されなかったり分解されても有害な分子になって生物の体内に蓄積される危険性が指摘されたりしています(サイトE)。“真っ白にする成分”と聞いたら、「不自然でなんだか危なそう・・・」と思う方がノーマルな感じ方なのかもしれないですね。

道しるべ5
生活排水がどうなるか日々感じられるようにすると・・・

 「合成界面活性剤や蛍光増白剤はなんだか危なそう」と思っても、自分の家の生活排水がはるか遠くの下水処理場に行ってしまうと、本当はどうなのかわかりません。排水を集中処理するという考え方のために、問題が見えにくくなってしまっているという面があるのではないでしょうか。
 サイトB-2には、高性能タイプの合弁浄化槽を実際に使っている家庭の体験記が載っています。この家では以前、浄化水でメダカや金魚を飼っていたそうです。そのことで家族で排水に気をつかうようになり、浄化槽のバクテリアのことも考えて合成洗剤をやめ、原則として石鹸を使うようになったと書いてあります。
 またサイトFは、川や海をきれいにするには下水処理場に汚水を集めて一括に処理するよりも、高性能タイプの合弁浄化槽を戸別に設置して分散処理をする方が川にやさしいと言っています。