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 今月の赤木さん

生命と遺伝子をめぐるサイト


        ツジやサルなどのクローン動物の話題が新聞やテレビを賑わせています。似たような実験はたくさん行われていたはずですが、ここにきて一気に注目を浴びたのは哺乳類で生殖細胞以外の細胞から作ったという事で、人間への応用が急に現実味を帯びてきたからでしょう。ヒットラーを何人も作られては大変だと短絡的に考える人もいるようです。 確かにアメリカでは人間の体を極低温で長期保存し、100年後に解凍して生き返らすというビジネスもあって実際に氷漬けになってる人もいるそうなので(本当に生き返るんだろうか?金魚じゃあるまいし)、不治の病の人以外でも、現世に執着の強い権力者や資産家が金にまかせてコピーを作らないという保証はありません。

        こまでいかなくても診断や治療に着実に遺伝子工学が利用されてきているのは事実で、みんなで生命について真剣に考える必要がありそうです。「筑波大ユウバイオス倫理研究会」は生命倫理に関する提言や話題の提供を行っているページです。
         また「Church Of Scotland」のページはキリスト教会の立場からクローンなど様々な問題についての意見を書いてあるページです。欧米では特に臓器移植とか遺伝子操作などの医学倫理の問題は、それが顕在化する前から活発に議論されていて、是非は別にして宗教界がリーダーシップをとっているようです。

        己的な遺伝子」や「免疫的自己」また「脳死」など、最近の医学・自然科学のトピックは自己とは何かについて考えさせてくれる話題ですが、こういった科学・工学技術の進歩が、現代で忘れかけている哲学的な問題を提起するというのも皮肉的な感じがします。でもさしあたって、考えるきっかけになるのはいいことに違いありません。現代は価値観からライフスタイルまで既製品の借用で、人生も添乗員付きパック旅行みたいな風情さえあります。

        THE WORLD OF RICHARD DAWKINS」は、動物学者で「利己な遺伝子」の著者であるドーキンスを紹介したページで、ほかにも生物学などに関する豊富な話題やリンクがあって充実していますから、ぜひHomeにもアクセスしてみましょう。

        本医科大学のページは医療現場の脳死への取り組みの内容や判定基準、判定例などがあって興味深いものです。移植を待っている人は早急な立法化を待ち望んでいたと思いますが,最近臓器移植法案が通り,脳死判定の適用範囲など遺族側への配慮も追加して盛り込まれたようなのでよかったと思います。
         一方,東南アジアなどで子どもが臓器目当てにさらわれ殺害されるというニュースを聞いたことがありますが、全くとんでもないことで、将来さらに技術が進んで移植が一般的になるにしても、こういったことを絶対にさせない国際的な監視体制づくりが不可欠だと思います。

        て、すこし話題が重くなってしまったようですが、人工生命に関するページをご紹介します。「Artificial Life On Line」はアメリカ・サンタフェ研究所のページで、トピック以外にもセルオートマトンのシミュレーター、人工生命のスクリーンセーバー、環境シミュレータなど各OS用のソフトも揃っています。私みたいに理屈をよく知らなくても、ソフトは綺麗でおもしろく単純に楽しめます。

        Zooland」は同じくサンタフェのページでインターネット上の人工生命関連のリソースを集めたもので、世界各国で盛んに研究されているのがわかりますが、たまごっちがこれだけ日本を席巻しているのに,ざっと見て日本のサイトの紹介がないのは寂しいところです。