橋本大也

 調査論文作成や次の著書の準備などあって、文字を書く毎日であるのでひたすらに文字をローマ字タイプしています。私が今欲しいのは秋葉原で見つけたClickerというタイピング音がひたすら大きなキーボード。あれでカシャカシャカシャカシャ打ったら「仕事してるぜっ」って感じで気持ちいいだろうなあと思うのですが、真夜中に静かになってから始める仕事も多い。隣室の家族に迷惑なことこの上ないので、透明で基盤丸見え、クリックすると赤や緑に発光する巨大マウスを愛用する程度にとどめております。既に気味悪がられていますが。どうしましょうか。

橋本さんのHomePageへ

◆◆インターネットと時間◆◆

ンターネットのドッグイヤーという言葉はご存知ですか?「犬年」ではないのです。人間の寿命は 70年間だとすると犬は 10年間くらいです。犬の方が人生(犬生)を 7倍速モードで駆け抜けていることになりますが、インターネット業界はしばしばドッグイヤーで時間が流れていると言います。技術のや市場の変化が激しいので、他の業界よりも7倍くらい時の流れが速いんじゃないだろうかという意味です。7倍というのは言い過ぎにしても3倍くらいの速度感はあるなあと感じます。

 今日のテーマはインターネットと時間について、です。

ころで、インターネットと時間の話を始める前にあなたのパソコンの時間は正確でしょうか?パソコンの内部には時計が入っていて、電源スイッチを消していても内部の時計はちゃんと動いてはいます。しかしパソコンの時計はよく狂うのです。1日数秒の狂いでも数ヶ月というスパンでは10分以上狂ってしまうというハードウェアも珍しくありません。

ソコンの時計が狂うと面倒なことが起きるかもしれません。多くのアプリケーションが時刻を内蔵時計から取得して処理を行うからです。例えば、電子メールが未来の時間から届いてしまったり、正確に届いた順番で読めなかったりすることがあります。逆に私を驚かせようと2001年からメールを送ってきたツワモノさんもいらっしゃいましたが、一般的な用途では時間が正確でないのは困ることが多いですよね。

こで現在の時間を正確に知るにはどうしたらよいでしょうか?インターネットにはこれだけ情報があふれているのに現在時刻さえ知ることができないのでしょうか?

 いいえ、インターネットにはNTP(Network Time Protocol)という計算機同士の時刻調整に関する約束があり、この約束を使って時間を知ることができます。ブラウザーだけでこのNTPを使うには、

<郵政省 通信総合研究所>
にアクセスしてみましょう。不思議な感じですが、現在時刻が60秒間Webページで更新されていきます。郵政省の正確な時計に接続された専用のサーバがNTPを使って時刻情報を流しているのです。これで時計がなくてもインターネット接続されたパソコンを使って現在時刻はわかるようになりましたが、この次々に表示される時刻に正確にパソコンの時刻を手動で合わせるのは面倒なことです。

 そこでこの面倒な時刻調整をリアルタイムで自動で行ってくれるフリーソフトウェアがあります。Windows95・98・NTの方はぜひダウンロードしてみてください。
 特にインターネットで部下を管理する管理職の方、時間を扱うソフトのプログラマやシステム管理者には必須のアイテムと言えます。だって、中心人物の時計が狂っていたら関係者のみんなの時間を無駄にしてしまうからです。

<桜時計>
この桜時計を使えば、NTPサーバに自動的にアクセスしてWindowsのOSの時間を正確に修正してくれます。時刻の狂いの存在を知ってしまうと、無性に気になります。毎日Windowsを立ち上げた時に時刻修正を行うとすっきりした1日が過ごせますよ。

 パソコンの時計の狂いは最近大きな社会問題にもなりました。そう、古いチップを積んだパソコンが2000年1月1日になったとたん誤作動を起こして世界中のシステムがダウンしてしまうかもしれないという2000年問題です。2000年問題はY2K(Y=Year K=1000)問題と英語で略されます。もちろんご存知だとは思いますが、Y2Kは昔コンピュータの記憶容量が少なかったので、西暦を本来は4桁で計算すべきところを下2桁で計算していたことが原因です。

 日本語で読める2000年問題については

<日経BizIT 2000年問題>
で日経さんが詳しく情報をアップデートしてくださっています。もうすぐノストラダムスの恐怖の大王が降ってくるそうですが、大王をうまく乗り越えても人類はすぐに2000年問題と対決しなければなりません。なんだか今年の後半はあわただしくなりそうです。

 ちなみに2000年問題は乗り越えたとしてもまだコンピュータの時間問題が終わったわけではありません。その約40年後の2038年にほとんどのコンピュータがダウンする可能性が高いのです。これを2038年問題と言いますが2000年問題に比較するとほとんど知られていません。

 コンピュータの時計は1970年の 1月 1日 0時 0分 0秒を基準に毎秒1ずつ加算しています。年数計算よりもより内部の処理ではコンピュータはひたすら1ずつ足し算しているのです。現在のコンピュータは32ビットという単位で計算を行います。
 2038年のその日、その時、このひたすらの足し算の和が32ビットで計算できる最大の整数値を超えてしまうのです。現在のコンピュータプログラムのほとんどはC言語という言語でプログラムされていますが、それらのほとんどはこの桁あふれに対応できず止ってしまう、というのが一般的な推測です。

 詳しいことは超人気ソフトのチューチューマウス作者さんの個人ページが勉強になります。そうかあ、チューチューマウスも動かなくなってしまうのかなあ。

<2000年問題より恐い2038年問題>
 無論、40年後の話なので、私もそのときは引退している時代です。南の島にでも避難していたいものだなあと思います。
 そしてその後、前回の近況報告でも紹介した

<Y5B(50億年問題)>
がやってくるのですが、それは私の知ったことではないので人類の末裔の末裔のそのまた末裔の100乗したくらい未来の地球の生き物にはがんばって対応してもらいたいものです。

 そして最後にインターネット時間の話をしましょう。私のパソコンのデスクトップには今おかしな時計が常駐しています。この時計ソフトは分や秒といった時間ではなく独自の時間の単位「BEAT」で動きます。ソフトウェアは有名時計メーカーのスウォッチのサイトからダウンロードができます。

<Swatch Beatnik>
BEATは1日を1000BEATSに分割して計算します。1BEATで86.4秒と言う計算になります。この時間は世界共通の時間で、時差がありません。スウォッチ本社のあるビルの午前零時を基点に全世界共通の時間を作っているのです。Swatchの本社が基点というのはちょっと興ざめしないでもありませんが、人類が初めて時差のない時間で同期を取り始めた瞬間とも言えるのかもしれません。

 著書「デジタルビーイング」で日本でも有名なMITのメディアラボ創設者ニコラスネグロポンテ氏(通称ネグポン)もこの新しい時間を絶賛しています。確かに、インターネット上で世界中の人々とコミュニケーションしたり共同作業を行うときに時差のない時間と言うのは大変便利です。ひょっとするとスウォッチのプロモーション戦略以上に、この時間単位が普及してしまう可能性もありそうで目が離せません。

今回アクセスしたページ


郵政省 通信総合研究所
(http://www.crl.go.jp/cgi-bin/nph-watch-j)
inflation! - uno's homepage since 1997
(http://www.venus.dti.ne.jp/~uno/)
日経BizIT
(http://bizit.nikkeibp.co.jp/it/top/index.html)
チューチューマウスと仲間たち
(http://www.bekkoame.or.jp/~ikehouse/)
Y5B - The Year 5 Billion Problem
(http://www.y5b.com/)
beatnik - Swatch -
(http://www.swatch.com/beatnik/index.html)


ここから思いついた言葉でホームページを検索!

InfoNavigator
*半角カナは使用できません
検索のコツ