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 今月の井上 優さん

インドへの道


        国&マレーのW正月も終わり、“新年”早々暑い日が続いている今日この頃。そんな暑さと裏腹に、日本では私の大好きなウィンタースポーツの祭典で盛り上がっていると思うと複雑な心境。ここでは悲しくなるほど長野オリンピックの認知がなく、TVや新聞の扱いもわずかなもの。仕方なく、涼を求めがてらインターネットで経過を検索しては一喜一憂していた。

        んな中、KLが一際暑くなる一夜があった。2月9日に行われたインドの代表的なお祭り「タイプーサム」。以前にもお話ししたように、マレーシアは多民族国家。人口の15%、約300万人はインド系の人達だ。その人達が一年を通じて最も大事にしているお祭りがこの「タイプーサム」。世界的にも有名な奇祭の一つながら、その過激さ故に本国インドでは禁じられているという。今や全貌を見れるのはマレーシアのクアラルンプール、ペナン等限られた場所のみとなっている。興味津々でしょ?! ここまで書いたんだから、「タイプーサム」について概略をお話ししておきましょう。
         「タイプーサム」とは、「タイ」の月の満月の日に行われるヒンドゥー教の主神シバ神の息子「ムルガ神」を崇める南インド発祥の祭り。神話では、ムルガ神にシバ神がさせた知恵比べで、ビィガナ神に破れたムルガ神はバラニの丘にこもってしまう。それを見たシバ神はムルガ神を不憫に思い、ヒンドゥー教徒に「タイ」の月の満月の夜にムルガ神に祈りを捧げることを命じたのがこの祭りの由来だそうだ。この日、ムルガの像が寺院まで行進する。ペナンでは、ジョージ・タウンのスリマリアマン寺院からの道々で椰子の実が割られ、行進の道が清められる。神々の願いが叶った信者達は、事前に何日かの断食をし、カバディーと呼ばれる一人用の飾り御輿を担ぎ、長大な鉄串を頬に通し、寺院まで苦行の行列を行う。クアラルンプールでは郊外にあるヒンディー教徒の聖地、バツーケーブでこの祭りが壮大に行われる。
         さぁ、実際にこの「タイプーサム」の“戦慄な絵”を見てみたいと思う方は手前味噌ながら<JalanJalan>を覗いてみてください。ホットな生レポートが載ってます。凄いですよ、ホントに。

        んな事ですっかりインド人のパワーに魅了されてしまった私は、前から気になっていたインドへの「バーチャル旅行」に出てみる事にした。すぐに感化されてしまう単純な性格。(笑) 近く?にいながらまだインドに足を踏み込んだ事はない。というのも私の周りの旅好き達の感想を聞くと、かなり両極端に意見が分かれているからだ。「二度と行きたくない…」という後悔派と、「凄い国だ〜、住んでみたい」というすっかりハマッタ派。すっかり判断に困って逃げ気味だった国、インド。

        Indian Information>、<City Net India>でまずはインド入門編に触れてみる。人口9.5億の広大な国は、南と北で異なる文化に彩られてきたのがよくわかる。改めてその大きさを実感する。
         マレーシアにはインド系の住民も多いため、TV番組でもインド映画、音楽のプログラムが適度に組まれている。この映画が意外と面白く、もちろん言葉は全く分からないので感覚で見るしかないのだけれど、気が付くとすっかり見入っている自分がいる。不思議なおもしろさがあるんだな。この辺の映画事情には<印度的酒天小姐>が詳しくて面白い。インドで人気の娯楽映画(ヒンディ映画)は主にボンベイで作られ、ハリウッド+ボンベイの造語で「Bollywood City」と言われているらしい。面白いネ。また、インドの数多い瓶ビールのラベルの写真はもとより、全ての味に関するデータを一同に集めてあるのは圧巻。
         また、そのBOLLYWOODの音楽に触れるなら<BOLLYWOOD SONGS>がいいでしょう。そして、そのままインド音楽に足を伸ばしてみよう。<Magical India>でインドレストランを覗きながら一服し、インド音楽に入門したところで、<Hindi Songs>を訪れる。ここではリアルオーディオで最新のヒンディソングスを聞く事ができる。通にはたまらないサイトなんだろうな、きっと。マレーシアではヒンディソングスのCDも日本よりは容易に手に入るけど、今まではよく分からないので手も伸びなかった。ここで聞き定めてから買いにいけばいいんだな、なんて思わず頷いてしまったりして。

        はその土地の人に聞けなんて言うけれど、住んでいる人、行った事のある人の話しを聞くのが確かに手っ取り早い。インド通の本田さんの<インドの風景>には、アグラ(タージマハール)、ムンバイ、カルカッタ、デリー、バラナシ等の写真が並べられ、自然と気持ちが引き込まれてしまう。著書も出版されている<志緒野マリさんのページ〜インドふりふり日記>は、元ツアコンだけある旅なれた描写が面白い。そして、<Key Fujita Key's world>のカルカッタからバナラシへと続く旅日記を読んだ頃には、すでに気持ちはインドに飛んでしまっている。そこでこれでもか〜と、<それでもインドに行く理由>におじゃまして、ハマッタ派のお話をたんまりと聞いてしまうと、もう頭の中は“インド”でいっぱい状態。
         こうなるともうじっとしていられない。想像がぐるぐると頭の中を巡り、実際に自分の目で確かめてみるしかないことを実感。日本から行くよりははるかに近い存在のインド。マレーシアにいる内に一度踏み込んでみる事はこれで決まり!!だな。果たしてハマッタ派になるのでしょうか?!