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 今月の金子さん

お国自慢 西・東


        回このコラムでは、雑誌にあるような普通のサイト紹介というよりは、インターネットの検索機能を使って特定のサイトを抜き出すことで、個々のサイトだけからは得られないような、新たな情報や面白い発見ができないかということを試行錯誤しています。今回もそのノリで、ネットサーチに出かけるとしましょう。

        光や出張で旅行に出ると、その土地の名所や名物はいちおう気になるもの。資料や案内所で見所を調べるわけですが、そんなときによく出くわすのが「日本三大○○の一つ」といった言葉で表される名所・名物の数々です。それぞれの土地にいる限りでは「なるほどネェ〜」と感心するだけで、それ以上考えることもありませんが、こうあちこちで目にすると、「じゃあ、ほかの二つはどこなワケ?」とつい聞いてみたくもなります。
         観光情報はインターネット上でもかなり充実してきているので、比較的簡単に調べられるはず。謎に満ちた「日本三大○○」の世界を掘り下げてみましょう。

        ずは新装なった<Info Navigator>の「キーワード検索」で「日本三大」をキーワードに検索すると、なんと3,859件ものヒットがありました。う〜ん、恐るべし「日本三大」。とにかく、これだけあっては全てを見るのも大変なので、もう少し絞り込んだ方が良さそうです。
         一口に「日本三大」と言ってもいろいろですが、見所の代表と言えば「お祭り」、なかでもその土地ならではの独自のスタイルを持った「奇祭」と呼ばれるものは、昨今メディアに取り上げられることも多く、耳にすることもしばしばです。それなら奇祭の日本三大は何だろうということで、「日本三大奇祭」をキーワードに検索してみました。
         結果は137件。これくらいなら、結果の一覧を見ながら選び出すこともできそうです。とりあえずここでの結果をもとに、ページをいくつか見てみると、日本にわずか三つのハズが……なんと様々な「三大奇祭」が登場してきました。

        ず<山梨県富士吉田市>のサイトでは、冨士浅間神社で行われる<吉田の火祭り>が日本三大奇祭の一つと謳われています。ここでは、他の二つの奇祭は「静岡県島田の帯祭り」と「愛知県国府宮のはだか祭り」であるとしています。これを仮に「山梨説」と呼ぶことにします。 次に、<岡山県岡山市>にある<西大寺観音院>のページでは、同寺の「西大寺会陽」こそ日本三大奇祭の一つであり、あとの二つは「岩手県黒石寺の黒石裸祭(蘇民祭)」と「大阪市四天王寺のどやどや」であるとしています。これを「岡山説」と呼びましょう。
         また、<滋賀県>米原町の筑摩神社で行われる<鍋冠まつり>のページでは、なんと「宇治(京都府)のあがた祭り」と「島坂(富山県)の尻叩き祭り」を併せた三つが日本三大奇祭であるという「滋賀説」が登場しています。
         さらにこの他にも、<新潟県大和町>の<普光寺裸押合祭り>、<愛知県稲沢市>の<尾張大国霊神社はだか祭>など、「我こそ日本三大奇祭の一つ」と称するお祭りが次々に出てきました。
         いったい「山梨説」「岡山説」「滋賀説」のどれが正しいのか(どの説とも、一つとして重複していないのがいいネェ!)、あるいはそのいずれとも異なる、全く別の三大奇祭があるのか……? それぞれの組み合わせの成立事情を探ってみるのも面白そうです。

         何気なくスタートした「日本三大モノ(?)」探索、他にもいろいろな発見があり、どうもなかなか奥が深そうです。この続きはまた次回にご報告しましょう。