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 今月の真柄さん

シャーマニズムのサイト巡り


        の頃、シャーマンやシャーマニズムという言葉をよく見かける。シャーマンと聞くと、私の場合ついつい霊魂とか呪術とかおどろおどろしい話を期待してしまうが、本物のシャーマンとはどのような存在で、どういう役割を果たしているのか、本来の姿を探してみると・・・。
         まず、有名な下北半島のイタコのサイトは、<イタコの口寄せ><恐山>。今年はもう終わってしまったが<恐山大祭(むつ市)>
         茨城県のシャーマンのサイト<カンゲェシャのはなし>はかなり内容が詳しい。このシャーマンの公式的な研究記録が少ないのは、実際に祈祷を受けた人たちは深刻な悩みがあってのことで研究者に話したがらないから、というのは実にリアルな感じがした。このシャーマンが今でも祈祷だけで生計を立てているというから驚く。
         宮城県は唐桑町という遠洋漁業の漁師町のシャーマン研究のサイトは、<巫女と霊魂観−宮城県北部地方の巫俗と社会−>。インターネット上では論文の掲載は要約のみで、興味があれば雑誌などを探すことになる。

        のイタコに対して南は沖縄のノロ、ユタがよく知られているが、詳しいサイトはみつからず、残念。ただ、「琉球新報ニュース」の記事<沖縄の長寿者にアプローチ 南島文化市民講座>は、ユタが地域の中で人々の悩み事を聞き、その結果人々は幸せで長生きだ、とユタの役割を物語っている。
         “地域住民の心身健康の守り役、相談役”ということでは、アイヌのシャーマンも沖縄のユタと同様の役割を担っている。<MICA BOX HOMEPAGE>には“アイヌコタンに代々続いた産婆の家に生まれ、古代から継承されて来た産婆術、診察・治療のための特殊な掌、薬草、整体手技、あるいはシャーマンとしての技量をも駆使して”地域住民の健康と生と死を見守ってきたシャーマンのことが詳しく描かれている。癒しにとって大切なのは超能力よりもまず愛なのだという話に説得力がある。
         この他に、英文のサイトでは、<Shamanism-General Overview-Frequently Asked Questions (FAQ)>が、Q&A形式の解説でわかりやすい。シャーマニズムとは何か? シャーマニズムの言葉の語源は? シャーマンの役割は? トランスとは? 人はどのようにしてシャーマンになるのか? などの説明とともにシャーマニズム関連の本が地域別に紹介されている。

        々な地域のシャーマンをざっと見渡してみて、おどろおどろしいというよりは、地域住民の心身の苦しみを取り除くという重要な役割を果たしている印象を受けた。今話題の“癒し”ではないが、こういうシャーマンのような存在が身近にあったら・・・と秋の夜長につれづれと考えさせられた。