真柄裕美

 家のそばに大きな樫の木があって、風が吹くと、どんぐりがばらばらと落ちてくる。散歩の途中に拾って、家に帰ってから、フライパンで炒ってみた。弱火で、ころころ転がしながら、気長に炒ると、殻がはじけてくる。固い殻を剥いて、食べてみると、これがなかなかの美味だった。一度、お試しあれ。

◆◆今月の真柄さん〜遺伝子組み換え食品を探る!◆◆

る日、突然、これも食べるな、あれも食べるな、と普段食べているものを禁止されたら、食いしん坊の私はとても悲しい。そんなこと言われたら、食い意地が張っていない人だって、つらいだろう。でも、<Natural Foods & Macrobiotics>の「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」→「週刊金曜日『シリーズ 買ってはいけない』」には、“食べない方が身のためよ、”と言わんばかりのリストが載っている。

 ええっ! あの○○ビールもアブナイの? 好きだったのニィ〜

 ○○ビールには、コーンスターチという“とうもろこし”から作られた食品が含まれていて、その“とうもろこし”に、遺伝子組み換え食品が使われている可能性があるから、買ってはいけない、ということらしい。
 遺伝子組み換え食品? ここ2〜3年、マスコミを賑わしているバイオテクノロジーだが、どういうもので、何が問題か、もう一度おさらいしてみた。

 「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」の「遺伝子組み換え作物とは何か」をじっくり読む。
 除草剤をかけても枯れない作物ね〜。それじゃ、除草剤はかけ放題なわけね。除草剤って、あれでしょう? ベトナム戦争の時に枯れ葉剤として撒かれ、今も人々も苦しめているという・・・。それに、虫が食べたら死んでしまう作物なんて、人間が口にしたって、危ないんじゃないのかなあ?
 と、素人のわたしは考える。それでは、専門家の意見を参考にしたい。

 <遺伝子組み換え>では、DNA研究の第一人者、フェイガン博士が組み換え食品の危険性を指摘していて、なかなか信憑性がある。この博士は、遺伝子汚染のことを、放射能汚染よりも怖いものと、捉えている。
 ちょっと驚くニュースは、遺伝子組み換え食品の特許を持つモンサント社が、あのベトナムの枯れ葉剤をつくっていた企業ということ。それなら、除草剤の売り上げを伸ばすために、除草剤に強い作物を広めようとしているという批判も納得できる。

 ところで、このページでは、我々消費者はどうすればいいか、というアイデアを提供している。まず、消費者一人一人が「遺伝子組み換え食品を使っているなら買いません」と抗議する方法。そのためには、組み換え食品に表示が必要だが、これは今、厚生省が検討している。それからもう一つは、国内の食料自給率を高め、輸入食品への依存を減らす方法。
 例えば、<遺伝子組み換えって本当に安全なの>は新聞記事を集めたページだが、ここに、国産大豆トラスト運動が紹介されている。大豆畑オーナーを募集して、農家にもっと大豆を作ってもらおうという企画だ。かなり、好評らしい。
 ところで、国外では、遺伝子組み換え食品の問題にどう取り組んでいるのだろうか。<遺伝子組み換え食品 世界各国の抗議行動>を見れば、いろいろな国で抗議行動が起こっていることがわかる。
 また、日本語に訳されたフランスの月刊誌にも、詳しい記事が載っている。
 <ル・モンド・ディプロマティーク>は、フランスの新聞、ル・モンドの月刊誌が読みやすい日本語に訳されていて、世界の出来事を国内とは違う視点で見るのに、とても役に立つ。
 このページの<遺伝子組み換え作物の何が危ないか>という記事では、“遺伝子組み換え作物は、植物資源の私物化である”という厳しい批判をしている。ページの最後には、厚生省や農水省のページがリンクされていて、実際に行政がしようとしていることを、読んで、考えられるようになっている。

 これらお役所のページを読んだところ、“遺伝子組み換え食品を食べたら、病気になるんじゃないか。”“これは、人体実験ではないのか。薬害エイズの二の舞じゃないのか”という国民の不安心理をいかに払拭するかということに、心血を注いでいるという印象を私は受けた。
 ともかく、厚生省では、今、遺伝子組み換え食品の表示を義務づけるかどうか、が議論されていて、それが年内には決まる予定らしい。どんな結果が出るか、かすかな期待を込めて、待ちたい。

 こうして、日本の役所が、数々の市民団体や消費者団体などの反対を押し切って、遺伝子組み換え食品の輸入を認め、決して誰も安全とは言い切れない未知の食品を、今、私たちは口にしている。そして、現在、“じゃ、せめて表示だけでもして、選ぶ権利を認めてくれ”という人々の強い要請を受けて、厚生省が議論をしている間に、アメリカでは、さらに怖ろしい事が進行しつつある。

 <ターミネーターのからくり>
 ターミネーター技術とは、種子が次の種子を作れないよう操作するものらしい。このような種子が普及すれば、農家は、毎年、種の特許を持つ企業から種子を買うことになる。もし、こんなことが実現し、他の種子にも波及すれば、私たちは、例えば毎日食べる米の一粒一粒に、この特許料を払うことになるかもしれないのだ。種子会社が私たちの食べ物を支配する可能性も否定できない。種子会社だけではない。この企画は、アメリカの農水省が押し進めてきたのだ。アメリカ政府は、作物の種子を牛耳って、世界を支配しようとしているのだろうか?
 しかし、種子の研究開発を世界戦略の一環と考えるのは、何もアメリカ政府に限ったことではない。種子を征するものは世界を征す、とばかりに、様々な国が種子の研究にしのぎを削っていると言われている。いわゆる“種子戦争”だ。この遺伝子組み換え技術に支えられた種子戦争は、21世紀の世界の勢力地図を塗り替えてしまうかもしれない。これから何が起きるか、しばらくは目が離せない。

今回アクセスしたページ


Natural Foods & Macrobiotics
(http://www.asahi-net.or.jp/~ia8m-ings/index.html)
遺伝子組み換え
(http://www.na.rim.or.jp/~mai/idensi.html)
有機農業・環境問題のホームページです
(http://village.infoweb.or.jp/~fwgk8572/index.html)
Health Media
(http://www.health-station.com/)
ル・モンド・ディプロマティーク
(http://www.netlaputa.or.jp/~kagumi/index.html)
Gaia 21
(http://www.gaia21.net/)


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