真柄裕美

 先々月号で、ロック歌手の忌野清志郎とたまらん坂について書いたら、清志郎は以前たまらん坂に住んでいた、というメールを読者の方からいただきました。その方は、かつて清志郎が住んだ街で、現在バンド活動をされています。名付けて「父ちゃんバンド」。保育園のお父さん同士のつながりから出来たバンドです。興味のある方は、<ホームページ> をご覧下さい。

◆◆今月の真柄さん〜ぶらりと文学散歩◆◆

差しが春めいてきました。暖かな戸外で、深呼吸すれば、足どりは軽く、どこまでも歩いて行けそうです。それでは、いずこへ? 先月号では、歴史街道を辿ってみたので、今月は、文学散歩でもしてみましょうか。

 <名作のふるさと(地域別文学散歩)>は、まず、インデックスを見るだけで、おお、こんなに行くところがある!と嬉しくなる。これら全て、作者の渡部さんが実際に歩かれたと知ると、感心するやら、羨ましいやら。これだけリストがあれば、日本文学に疎い私でさえ、馴染みの作品と場所を見つけられるかもしれない・・・。では、手始めに、宮沢賢治の作品世界へ。<なめとこ山へ歩く>では、「なめとこ山の熊」に登場する滝を求めて、渡部さんは、人里離れた山を歩いて行く。どこまでも続くブナの森。山の奥に分け入れば、鳥の声も獣の声も聞こえず、風の音だけが響く。まさに賢治作品の舞台。
 途中、本物の熊を避けるため、ガードレールを叩いて音をたてながら進む。物語の中の滝のことを考えながら、そこに登場する熊の実物に出会うのを恐れる・・・。一体どういう感じがするのだろう!?。
 こうして、どの項も、作品の舞台となった場所が丁寧に描写されている。それから、バスの本数から、タクシーの値段にいたるまで、実に具体的な事柄まで書かれ、旅行ガイドとして参考にできるのも嬉しい。

 <夢ステージ・10<草枕の旅>>は、漱石の「草枕」の舞台にもなった熊本県天水町が発信するホームページ。先ほどの「名作のふるさと」にも同じ「草枕」の舞台が登場しているので、両方を読めば、二重に楽しめる。
 他にも、天水町は、俳優の笠智衆の故郷ということで、その特集も組まれている。日本のお父さん、日本のおじいさんとして多くの人に慕われた今は亡き俳優のことを思い浮かべながら、しみじみと見てしまった。

 <大江健三郎の故郷を歩く〜ytakeのページ>では、その名の通り、作家、大江健三郎が生まれ育った家、幼少時代に過ごした場所、通った学校などの写真を見ることができる。私自身は、これらの写真を観て、作品を読んでぼんやりとイメージしていた「谷間の村」と本物の集落が大きく違って見えた。きっと、どの読者にも、それぞれの「谷」のイメージがあるのだろうなあ・・・。

 <鬼平を究める>は、テレビの時代劇にも登場する「鬼平犯科帳」をこよなく愛する人達のページ。鬼平への熱き想いが語られている。その中に、鬼平の江戸を歩いてみよう、ということで「鬼平を歩く」が企画されている。残念ながら、第一回の集まりは終わってしまったが、この時の記録を参考に、個人的に出かけることもできるだろう。深川飯をたらふく食べて、江戸情緒たっぷりの街並みを散策すれば、あの時代劇の鬼平になったような気分になるかもしれない。でも、あまりその気になりすぎて、道行く人に「春になると、ああいう人が出てくるのよね〜」と避けられぬことのないよう、くれぐれもご注意を。

今回アクセスしたページ


名作のふるさと(地域別文学散歩)
(http://comet.tamacc.chuo-u.ac.jp/hurusato/hurusato)
夢ステージ・10 <漱石「草枕の旅」・俳優笠智衆・草枕温泉てんすい>
(http://www.pluto.dti.ne.jp/~jeep/index.html)
yatake's Pages〜yatakeのページ
(http://www.top.or.jp/~ytake/index.html#main)
葛飾瓦版
(http://www1.vc-net.or.jp/~kotaro/index.html)


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