真柄裕美

 この春、上の娘が小学校に入学しました。小さな体に大きなランドセルを背負って、出かけていきます。毎晩、教科書やら教材やら、忘れ物がないかどうか持ち物の準備を手伝うので、親の方が妙に緊張しています。保育園の時は、送り迎えで教室に入り、先生とも話ができたのですが、小学校では、子供の様子や担任の先生については、わからないままです。この状況に慣れるまで、しばらく時間がかかりそうです。

◆◆今月の真柄さん〜天然酵母のパンを焼く◆◆

から初夏へと若葉が繁り始め、夏に向かって気温がじりじりと上昇し始めるこの季節、私はパンを焼き始めます。私がよく作るパンは、気温が高い方が、上手く発酵するのです。パン作りなんて良妻賢母がやるようなことを、どうして、ぐうたらな私がやっているのかというと、それは、本当に運良く、近所においしいパンを焼く主婦が、焼き立てのパンを食べさせてくれて、「おいしい! すごい!」とただ驚くばかりの私に、「こんなの簡単よ〜」と、作り方を伝授してくれたからなのです。しかも、その作り方というのが、彼女が編み出した“ぎりぎりのところまで手順を省略した”方法だったのです。
 今思い起こしても、これはとてもラッキーな出会いでした。というのも、彼女が教えてくれたのは、普通のスーパーではなかなか手に入らない天然酵母のパンだったからです。 パンを発酵させるには、主に、化学的に培養したイースト菌か、空気や食物から取り出した酵母菌のどちらかを使います。イースト菌の方が、発酵時間も少なくてすみ、扱いやすいので、市販のパンのほとんどにイースト菌が使われています。一方、天然酵母で膨らませたパンは、イースト菌のふわふわのパンとは違い、噛み心地がしっかりしていて、その上、噛めば噛むほど小麦の味がして美味であると、よく言われます。私も初めて酵母パンを食べた時には、“やや、パンというのは、こんなにおいしいものなのか”と感動しました。
 イースト菌で作ったパンとはひと味もふた味も違う酵母パンを、しかも焼き立てで食べられる。これだけでも、食いしんぼうの私は先ほどの近所の主婦に感謝感謝なのですが、これに加えて、パン作りがまた何とも楽しいのです。手でこねたパン種が発酵して膨らんでいくのを見ると、何故かとても満ち足りた気分になるんですよね。
 この美味しくて楽しい酵母パン体験、是非読者の皆様にも味わっていただきたい・・・。私に幸運をもたらしてくれたあの近所の主婦には出張サービスは頼めないけれど、ネット上には、彼女のような存在がきっと待っているはず・・・。

 <TENNENKOBO INDEX>では、<楽しいパン作り>で、生種の作り方、パンの作り方が詳しく手ほどきされています。レシピも豊富です。わからないことや、困ったことは、メールで受け付けてくれるというから、これは何とも心強いですね。
 パン作りのように実践をともなう試みは、独学よりも、直接誰かに質問できたり、一緒に考える仲間がいた方が、長続きするもの。私が近所の主婦から伝授されて、自分でいろいろ試し始めたときも、パン焼きが仲間内でちょっとしたブームになって(といっても、せいぜい3人ぐらい)、それぞれの工夫を情報交換したものです。私たちが一番工夫したのは、パンを発酵させる時の温度。夏は、そのまま室内に置いておけば、一晩で上手く膨らむのですが、問題は冬なのです。温かい場所を求めて、パン種をヒーターの吹き出し口に置いたり、コタツの中に入れたり、お風呂のフタの上に乗せたり。確かに、真面目に本を読めば、発泡スチロールに湯たんぽを入れてフタをして高い温度を保つ、とか書いてはあるのですが、何しろ私も含めて皆ずぼらなものだから、ただ置いておくだけで発酵してくれる場所を探して、試してみたのです。その結果、ヒーターの吹き出し口に置かれたパン種は表面が乾燥して固くなり、コタツのパン種は家族の誰かが蹴飛ばして布団の上で発酵し、お風呂のフタは重みで沈んで、パン種は湯船に浮いていたとか。もし孤軍奮闘していたら、きっとこの時点で挫折したでしょうが、切磋琢磨??する仲間がいたおかげで、「や〜、酵母パンは、夏に限るね〜、置いとけばいいんだから」と結論を一つ導くことができたのです。
 その意味でも、インターネットはありがたいですね。トラブルが発生してもメールを受け取ってくれる人がいると思うと、どこか安心です。

て、私の場合は試行錯誤の結果、パン焼きは夏、と決めてしまったのですが、その決定を覆すようなホームページがあります。
 <天然酵母パンを楽しもう>では、自動ホームベーカリー機で、手軽に天然酵母パンを作る方法を伝授しています。パン焼き機!! 今まで、パン焼き機は、イースト菌用に作られているのがほとんどでした。天然酵母パンも焼けるパン焼き機というのは、業界では画期的なことなのでしょうね。これなら、寒い季節でもいつでも、失敗せずにパンを発酵させることが可能です。上のページと同様、「おしゃべり広場」や「パンづくりQ&A」で相談や情報交換もできます。

 <天然酵母でパンを焼こう!>の佐藤さんは、始めはイーストでパンを焼いていたのが、もっとおいしくて、体に優しいパンを食べたいということで、天然酵母にチャレンジされたという経歴の持ち主。酵母の中でも、いろいろな種類の酵母を使ってみたという試行錯誤が報告されています。佐藤さんは他に、家庭菜園やEM発酵たい肥などにも挑戦されていて、こちらのページからも暮らしの中の様々な工夫や喜びが伝わってきます。(<稲穂の丘だより>
 ところで、ここに登場する『楽健寺酵母』とは一体どういうものなのでしょう?

 <東光寺>のホームページによると、楽健寺のパンを世に送り出されたのは、山内宥厳さんという東光寺の住職さんです。この方は、楽健法という健康法を世に広め、その過程で体にいい食べ物を求めるうちに、天然酵母のパンに出会い、ご自身でパンを焼き、その作り方を多くの人に伝えていったらしいのです。その経過は、<楽健寺の天然酵母パン四半世紀><楽健寺の天然酵母パンの四半世紀(2)><楽健寺の天然酵母パンの四半世紀(3)>に詳しく綴られています。ここには、天然酵母パンがいかに健康的な食べ物であるか、また、現代の日本の食生活の問題点などが、語られています。イースト菌によるパンは、インスタントパンであり、発酵したパンではないという話には、なるほどと頷かされます。

 これまで、天然酵母パンという言葉から、自然食とか、グルメ嗜好を私はイメージしていたのですが、今回、楽健寺の酵母パンを知り、天然酵母パンの持つ奥行きの深さ、その生命力に改めて気づかされました。

今回アクセスしたページ


TENNENKOBO INDEX
(http://www.skills.co.jp/~marco/koubo/)
天然酵母パンを楽しもう
(http://www.tennen.gr.jp/index.html)
稲穂の丘だより
(http://www2u.biglobe.ne.jp/~masa-s/index.htm)
東光寺/電脳同人誌Vow
(http://www.asahi-net.or.jp/~be5y-ymnu/index.html)


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