宮内泰介

自宅で使っているノートパソコンのキートップの一つがない!「X」のキートップだ。2歳になる娘の仕業だとすぐわかった。娘よ、どこにやった? 娘は「え?」という顔をしている。覚えていないのだ。そこいらじゅう探したが出てこない。「X」は「カット」のショートカット(Ctrl+X)でよく使うからないと困る。で、頻繁には使わなさそうなところで、同じ大きさのキートップを探し、「4」を持ってきた。しかし、「4」も意外に使う。しょうがないので、4を打つときは「よん」と打って変換で「4」を出している始末。

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◆◆今月の宮内さん〜里山(さとやま)考・その2◆◆

『広辞苑(第4版)』には「里山」という項目がない、今度の第5版ではどうだろうか 、と前回書いた。その<『広辞苑(第5版)』>が出た。さっそく見てみると――、あった。「里山:人里近くにあって人々の生活と結びついた山・森林」。簡潔でいい定義だ。
 『広辞苑』に新たに採用された他の項目には、「環境税」「環境ホルモン」「杜仲茶」「ダウンロード」「茶髪」などがある。たとえば<goo>で「茶髪」を検索してみると、3,632件ヒットし、「里山」は3,236件だった。インターネット上では、「里山」は「茶髪」と匹敵するくらいいい線いっているということになる(という比較に何の意味があるのか、よくわからないけれど)。
 里山が『広辞苑』に初めて載ったのは、なにも里山そのものが増えたからではない。現実はその反対で、里山はどんどん減っている。減っているから、里山が意識され、各地で活動が取り組まれ、それにともなって『広辞苑』でも取り上げられるようになった。 が住んでいる札幌でも、住宅地周辺の身近な山は、宅地開発やゴルフ場建設の波にさらされている。<真駒内周辺の森と水を語る会>のページは、札幌の真駒内地区周辺の森が、ゴルフ練習場建設にさらされるのを聞いた住民たちが、札幌市に土地を業者から買い取ることで森を守るよう促す運動をおこした様子が描かれている。しかし、結局市は買い取りを断念し、業者はゴルフ練習場を建設してしまった。
 里山は、広範な人々によって「里山」と認識されることがなければ、開発の波の中で、知らず知らずのうちに姿を消していくだろう。ウォッチしつづけること(見守ること、監視すること)がやはり大事だ。
 <小網代の森フィールドだより>は、そのウォッチングのお手本のようなページである。神奈川県の「三浦半島の先端近く、京浜急行三崎口駅からほど近いところにある、面積わずか100ヘクタールの小さな森」である小網代の森の「中には、浦ノ川という、長さ1.2キロくらいの小さな川が流れていて」、「川を軸にして、森と干潟と海がひとつにつながったひとまとまりの『集水域生態系』がここには残されています。次から次へと移り変わる景観を、この森を賑わす多くの生きものたちが作っているのです」。このページを作っている「小網代の森を守る会」は、もともとこの森にゴルフ場開発の計画がもちあがったときに、この森を守りたいという市民たちが作ったものである(それにしてもまたしてもゴルフ場なのだ)。会は、まずこの小網代のことを知ってもらおうと活動してきた。しかし、そのうち小網代が有名になり、今度はマナーをわきまえない訪問者が増えてきた。そこで会では、森を訪れた人たちに自然ことをよく知ってもらい、マナーを守った観察をしてもらうよう説明することを始めた。まさに、森の番人である。ホームページ上では、会の活動内容とともに、そのときそのときの小網代の森の様子が報告されている。それが蓄積されているので、私たちは、四季折々の小網代に出会うことができる。
 三浦半島の小網代の森から続く「緑の回廊」の一端に、鶴見川流域がある。この流域のウォッチングの様子は、<鶴見川(バクの川)と多摩三浦丘陵(イルカ丘陵)>のページに詳しい。このグループは、これまで100回以上の「野外談話室」を開催し、その様子をまたホームページに掲載している。
 小網代の森は私有地であった。「小網代の森を守る会」は、それを地権者たちの協力を得ながら保全している。私有地である森は、しかし、時として、突然開発されたりする危険もある。それを防ぐ一つの手は、トラスト運動、つまり、土地を買い取っていくという運動である。先に紹介した「真駒内周辺の森と水を語る会」も、自分たちで森を守るしかない、と「真駒内・芸術の森 緑の回廊基金」というトラスト運動を開始した。
 日本におけるトラスト運動の成功例の一つが、「トトロのふるさと基金」である。宮崎駿監督「となりのトトロ」の舞台ともなった埼玉県の狭山丘陵の森を守ろうと、この運動が始められた。1億円以上のお金が集まり、一部の土地を買うことができた。しかし、<トトロのふるさと財団>がやっていることはトラスト運動だけではない。丘陵の調査・研究、維持管理(たとえば、「里山の雑木林を保全していく上での下草刈りを中心とし、イチリンソウ・カタクリなどの植生管理、カエル・ホタルなどの生息地管理、鳴く虫たちの草原管理など、人が手を加えて管理しなければならない土地を管理」)、ゴミ拾い、さらには行政・企業活動に関する協議も行っている。トラスト運動を軸に 、総合的に狭山丘陵の森を守っていこうというものだ。

 ウォッチし、かかわり、積極的に守っていこうとするヴォランタリーな森の番人たちよ、もっと出てこい。

今回アクセスしたページ


『広辞苑(第5版)』
(http://www.iwanami.co.jp/kojien/index.html)
goo
(http://www.goo.ne.jp)
「真駒内周辺の森と水を語る会」
(http://www2.comconet.or.jp/~chikara/m1/index2.html,http://www.infosnow.ne.jp/~pace/index.html)
「小網代の森フィールドだより」
(http://www.asahi-net.or.jp/~JD9H-NMMT/index.htm)
「鶴見川(バクの川)と多摩三浦丘陵(イルカ丘陵)」
(http://www.tk.airnet.ne.jp/sugihara/index.html)
「トトロのふるさと財団」
(http://www.jeton.or.jp/users/totoro/Welcome.html)


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