宮内泰介

 北海道に来て、天気予報の見かたが変わった。冬の天気を見るとき、雪かどうかは別にどうでもいい。雪が降りそうだからといって傘を持たなければならないということはないのだ(さらさら雪なので、はたけば落ちる)。むしろ気温を見る。今日は最高気温何度か、最低気温何度か。平年より何度くらい寒いか。

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◆◆今月の宮内さん〜雪国の今◆◆

幌の町の夜を彩るものは、ごうごうと鳴り響く除雪車の音である。夜寝ていても、近くの道路から音が響いてくる。初めて聞いたときにはいったい何の音かと思った。
 それにしてもよく降る。今季はすでに11月から積雪が始まった。まだ心の準備ができないまま、雪は一方的にやってきた。<社団法人雪センター>の雪情報マップによると、今年の札幌の積雪量は、この5年の平均よりは多いものの、この5年で最高だった1995年よりは低い。

れにしても、四国生まれの私は、雪国の生活というものを、まるで知らなかった。「雪国の生活はたいへんだろうなんだろうなあ」という小学生のような感想しか持ちあわせていなかった。5年前に福井県に移り住み、雪国の生活の一端に触れた。そして、2年前に札幌に引っ越してきて、ますます雪のある生活に入りこんでしまった。しかし、同じ雪国でも福井と札幌ではずいぶん違うことに気づかされた。福井の雪は“べちょべちょ雪”なので、どんどん水で融かす融雪が雪対策だった。そのため、冬は長靴生活になる。札幌では、水で融かしていたらすぐ凍ってしまうので、雪そのものをどかす、つまり除雪が雪対策だ。靴は長靴である必要はなく、むしろ底がすべらないことが大事になってくる。
 新潟県の<十日町市立十日町小学校ホームページ>には、“雪っぴ”を落としている様子が写真で出ている。「雪っぴというのは、雪が屋根などに積もるときに丸くふくらんで、屋根よりもはみ出した部分のことを言います。放っておくと、雪の重みで落ちてきて危ないので、時々落とします」。ちなみに札幌の人に聞いたら、十日町のこの“雪っぴ”に当たる言葉はない。雪国以外の人には、この“雪っぴ”の恐怖は実感しにくいだろう。これが突然どかーんと落ちてくるのである。この十日町小学校のページは、他にも、子供たちが除雪車を密着取材した様子など、子供たちの目で見た雪国の生活が載っている楽しいページだ。
 やはり新潟県の複数の教育機関が合同で行っている<ユキダス>のページは、文字どおり雪情報満載である。「雪や雪国についての質問とそのこたえ」のページでは、全国からの質問に、雪国の小学生や先生が答えている。
 雪だるまの宅急便を日本で最初に始めた(これまたやはり)新潟県の<安塚町>では、雪を町おこしにさまざまに利用している。町の施設「雪だるま物産館」では、冬の間降った雪を利用し、野菜の貯蔵施設を作り、また、7〜9月はその貯蔵施設の冷気を利用した冷房を行っている。「とても柔らかい冷気です」という。<利雪しんせつ協会>のページによると、雪冷房は、電気冷房に比べ、約5割もコストが安い。

かし雪がたいへんであることには変わらない。とくにお年寄りや障害者にとって決して楽なものではない。そこで登場するのが「除雪ボランティア」(!)である。
 福祉で有名な岩手県<沢内村>のページによると、この除雪ボランティアを全国に先駆けて始めたのは沢内村で、その名も「スノーバスターズ」と呼んでいる。「各地域を巡回し、玄関わきや屋根から落ちた窓際の雪かき、お年寄りへの声掛けパトロールなどの活動を行っています」。<新潟県>では、この除雪ボランティアを、インターネットを通じて募集している。「過疎化・高齢化の進行により、近隣に頼める人がいなくなってしまったお年寄りなどは、冬場の除雪に頭を悩ましています」。メールなどで除雪ボランティアに登録しておき、要請があれば、ボランティアに出かけるというものだ。

今回アクセスしたページ


社団法人雪センター
(http://www.yukicenter.or.jp/)
十日町市立十日町小学校ホームページ
(http://www.tiara.or.jp/~zyu_syo/)
新潟インターネット教育利用研究会
(http://www.nice.or.jp/index.html)
やすづかホームページ
(http://www.kisnet.or.jp/YASUZUKA/top.htm)
利雪しんせつ協会
(http://www.tiara.or.jp/~sinsetu/)
沢内村ホームページ
(http://www.kitakami.or.jp/~sawauchi)
新潟県庁ホームページ
(http://www.pref.niigata.jp/)


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