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 今月の大榎さん

インターネットにおける
ヒア アンド ゼア



        【ローカルとグローバルの話題】

        発問題や基地問題、それに廃棄物処理をはじめとする環境問題などなど、地方メディアでは頻繁に取り上げられながら、全国ネットでは、なかなか登場しない話題は少なくない。こちらとしては情報操作の疑いもかけたくなるが、インターネット上のWebなら、そうした話題も拾い読むことができる。
         しかし、一体どこにそんな情報があるのか分からない、というむきは、Yahoo! JAPANなど、日本語対応のメジャーなサーチエンジンで、思いついた単語を入力してみることをすすめる。
        あとは検索結果のリンクをたどって芋づる式に、ページからページへ渡っているうちに、ディープな世界へ入り込んでいるといった具合。これがウエッブというもの。これからしばらくは、週刊誌でも買ったつもりで電話代に投資してみよう、というお話だ。

        とえば、最近めっきりニュースに登場しなくなった日本海重油流出事故では、ボランティアがホームページを運営している。大きな動きはなくなったが、未だに重油処理の必要が訴えられており、各地からボランティアを運ぶ無料バスのお知らせがあったり、現地の生々しい映像を見ることができる。ここへリンクを張ったサイトは多いので、既にご覧になった方も多いと思われる。実際、ホームページを見て参加した、というボランティアは数多い。

        た、今年も一波乱ありそうな沖縄の基地問題だが、一昨年の米兵三人による婦女暴行事件に抗議して始まったページが、いまも更新されて続いている。事件の背景についての資料やリンクが充実しているので、沖縄を知るためにもおすすめだ。
         一方、国内問題ではないが、トゥパク・アマル日本大使公邸占拠関係情報というページがある。もちろん、殺人に至る暴力が肯定されるものではない。しかし、新聞紙上でも「人質家族の気持ちも省>みず、ゲリラの宣伝をしている」といった主旨の非難がなされているが、多様な情報ルートが確保されなければ、なにが何だか分からないのも事実だ。つい先だっても、イギリス人記者がペルー政府に拘束されてしまった。
         このページの制作者、東京経済大学教授の山崎カヲルさんの話によると、頻繁にアクセスしてくるのは、政府、報道関係者から人質を出している日本企業など、広範囲に渡っているという。各国語で発表されるゲリラ関係の情報をいち早く翻訳し、公表しているところなど、むしろ、社会的にも評価されるべきページだろう。

        さて、ここまでは文字中心のページばかり。週刊誌にもグラビアのあるごとく、映像がほしいところだ。といって、動画や派手なグラフィックスだと、実際のところ、ブラウジングの遅さに嫌気がさす御仁も少なくないはずだ。なるほど、回線状況の善し悪しはあるにしろ、テレビコマーシャルのようには、さっさと画面が切り替わらないのは確かな話。
         ただし、ちょっとした静止画の話ならば文句もあるまい。

        【定点観測カメラの魅力】

        いうのも、つい先日のことだ。ケンブリッジ大学にある某研究室のコーヒーポットは、既にインターネット伝説の中に消えたと思いきや、いまだにしっかり存在しているのを再発見したのだ。これは、ビデオカメラで撮影したコーヒーポットの映像を静止画として取り込み、周期的に更新してホームページ上に表示しているというもの。最近では、こうした「定点観測カメラ」が、いたる所に出現している。
        富士山や瀬戸大橋といった風光明媚なところから、銀座や半蔵門といった町中まで、映像の更新周期は、数十秒から数時間単位とさまざまだが、テレビの様な見慣れた視点と違い、「ここ」と「そこ」との距離が意識させられ、静止画ながら妙な生々しさが感じられる。なんとなれば、「たまごっち」の成長を見守ることもできるのだが、これはちょっと色気がないかもしれない。

        述のサーチエンジンYahoo! JAPANでも「ライブカメラ」で検索できるほか、本家Yahoo!には、"Spy Camera"という項目がある。この手のサイトをまとめて紹介しているページで、最近とくに注目されているのが、京都の水木 洋さんが作る「世界の窓」だ。ここは、世界中のカメラへリンクが張られており、地図の中から目的の地域を選ぶことができる。私が再発見を果たしたのも、このページのおかげだ。同じくインターネットワーク京都のサイトにある、「時間帯で変るLive Camera『Fine View!』」も、リンク数は少ないものの、アクセスした時間帯によって、内外問わず最適なサイトを紹介してくれる便利なページだ。
         「世界の窓」では、この季節、九州の桜の映像がトップページにリンクされていたが、それを横目に、さっそく懐かしいサイトの再訪へ出かけた。

        港の衛星放送スターチャンネルのサイトは、香港の某通りに向けて、まったく無造作にカメラをおいた風なのだが、夕方近く、二階建てバスが明かりをつけて走ってくる姿などを垣間見ることができる。この島国から、近くて遠い大陸のはしっこの、ほんの小さな区画を覗いている気分は何とも言えないものがある。日没が微妙に違うところなども、かえって距離を感じさせてくれる。ただし、このカメラ、頻繁に止まってしまい、数日間同じ映像を見せられたりするところまで、今も全く変わっていなかったのには感激させられた!?





        今回アクセスしたページ

        Yahoo! JAPAN(http://search.yahoo.co.jp/)
        重油災害ボランティアセンター(http://www1.meshnet.or.jp/~response/oil.htm)
        米兵3人による婦女暴行事件に抗議する(http://www.ryukyu.ne.jp/
        ~koj/rape)

        トゥパク・アマル日本大使公邸占拠関係情報(http://clinamen.ff.tku.ac.jp/MRTA/MRTA.html)
        The Trojan Room Coffee Machine(http://www.cl.cam.ac.uk/coffee/
        coffee.html)

        たまごっちライブ(http://aulos.mainichi.co.jp/scarlet/egg/index.html)
        Spy Camera(http://www.yahoo.com/Computers_and_Internet/Internet/Entertainment/
        Interesting_Devices_Connected_to_the_Net/Spy_Cameras/)

        世界の窓(http://web.kyoto-inet.or.jp/people/hiroshi1/cam.htm)
        Fine View!(http://web.kyoto-inet.or.jp/people/yuuta/live/FineView.html)
        STARCAM(http://www.hkstar.com/starcam.html)