WebMag logo

 今月の大榎さん

箱庭的に楽しむホームページ


        イアルアップでインターネットを楽しんでいる多くのユーザーは、プロバイダーに間借りのホームページエリアを持っているはず。しかし、たまには目の前のパソコンにWWWのサーバーソフト(httpdとか言うらしい)を仕込んで、箱庭的な楽しみを味わってみてはどうだろうか。といっても、むずかしい仕掛けを駆使しようというのではない。いつもは孤独に向き合っているマシンでも、どこかのだれかと結ばれているというのを実感してみようというのだ。

        ●自室サーバーを始めるには

        々の手順はいたって簡単。ちまたにあるWWWサーバーソフトを入手して起動するだけだ。このあたりの情報は、Macなら<あなたのMacでWWWサーバーを!>や<How to make the WWW server>、WindowsならばAn httpdというフリーのサーバーソフトを公開している<A.Nakata's httpd HomePage>あたりがおすすめ。ちなみに、Macユーザーのわたしの場合は、<Quid Pro Quo>というフリーソフトを愛用している。新しいMacOS8には"Web共有"という簡易のWWWサーバー機能が備わっているので、これを使うという手もある。なにも知らないうちにも、あなたはもう、サーバーソフトを持っているかも知れないのだ。
         次に、アクセスしてもらうために、インターネット上の住所であるIPアドレスが必要だ。が、ダイアルアップのユーザーは、アクセス時にのみ、プロバイダーから臨時のアドレスが与えられるので、接続のたびに砂漠をさまよう伝説の湖のごとく変化して、外からアクセスすることが出来ないことになるのだ。
         しかし、プロバイダーに間借りしているページは固定したアドレスを持っているので、これを自室サーバーの「ドア」にしてしまえば、この問題は一挙に解決する。つまり、ドアと自室(サーバー)との間のリンクを、ダイアルアップのつど、書き換えればいいのだ。現在のアドレスを知るには、専用の表示ツールを使う手もあるが、マシンの中のTCP/IPの設定画面を開くだけでも分かってしまう。「よく分からないよ〜」という向きは、後述する<お宅WWWサーバの入り口>というページを利用しよう。親切にも、こちら側のアドレスを教えてくれる。

        ●まぼろしの自室サーバーに出会う

        つはこのプラン、一年ほど前に思いついた時には、うれしくて、即座に知人たちに自慢してみたのだが、「あっ、それね、テレホーダイが始まって、やってる人も多いみたいね」と、あっさり答えられてしまったというオチがある。同様の発想をしているのは、すでに何人もいたというわけ。そもそも、インターネットは、隣と手を結ぶだけで世界中と繋がろうという連帯なのだから、こういうセコイ手口を考える手合いはウヨウヨいるはず。驚くには当たらない!?
         とはいうものの、運営者の都合でイレギュラーに現れるこの自室サーバーのページに出会う確率は、ごくわずか。じつは、わたしも今まで他のサイトを覗いたことがなかったのだ。ところが、前述の"An httpd"のページには、「ダイアルアップで情報発信」という項目があり、いくつかのリンク集に出会うことが出来た。
         "PPP逆流計画"にある<PPP 逆流リンク集>や<お宅WWWサーバの入り口>、それに<TOMの部屋(ご自宅サーバへのリンク)>などなど。これらのリンクページには、ちょっとした工夫が施してあり、各ページに登録した自室サーバーが、現在稼働中かどうかという表示を行っている。
         これなら、さまよえるインターネット放浪者が自室サーバーへと繋がる確率は格段に上がるはず、だったのだが、不運なわたしは、これまた登録サーバーの稼働時間帯に出会ったためしがない。ラッキーなあなただったら、誰かさんの部屋の中まで「侵入」を果たせると思うのだが。