WebMag logo

 今月の大榎さん

パソコンとの正しい関係


        「組織的犯罪対策法案」いわゆる盗聴法案は、日弁連も反対を表明するなど問題含みの代物と言われているが、いよいよ国会上程に動き出した。いっそ「通信に秘密はない」って常識にしたらどうか、と、やや破れかぶれの気分だ。有名になった共産党幹部への警察盗聴事件でも明らかなように、禁止されても実行し、その上「やっていない」と言い張るのだから、法律があろうがなかろうが関係ない。ま、そうなると、こんどは「秘密通信請負サービス会社」が現れて、プライバシーにも金のかかる社会になりそうだけど。

        ●どこへ行くやらApple/社民党体制?

        れまで反対の態度をとっていた社民党は上程を「黙認」し、けっきょく自民党の姿勢に同調する決定をしたようだ。不可解というか理不尽というか。一方、アメリカのWebショップでは、あの高価だった<アップルコンピュータ創立20周年記念限定生産モデル>が、1900ドル以下で投げ売りされはじめた。真っ先に購入したファンの気持ちを、いとも簡単に裏切るこの会社。というわけで、社民党の話を聞くとAppleを思い浮かべ、Appleの発表を聞くと<社会民主党>の名前を思い出す日々なのだ。

        ちらも弱小とはいえ、対抗勢力としては最大の集団。それが、ここにきて最大勢力のもとに連なり、延命をはかるという挙に出た。加えて、打ち出す決定ときたら、シェアを減少させるばかり。Appleは、あのMicrosoftと手を組む一方で、Mac互換機メーカーを追い出し、Newtonなどの人気のPDAを突然製造中止。社民党は、3%消費税問題で参議院のシェア拡大に成功したにもかかわらず、連立政権となると5%はあっさりOKという腰の軽さ。おまけに、傾きかけてリーダーが返り咲くあたりまでソックリ。
        政治なんてと言いながら、議会ゲームには参加しておこうという気持ちもあったはずだが、ルールもなくなったら降りるだけ。パソコン界でも、ファンの忠誠心は貫き難い。

        ●勝手にするしかないでしょ

        動で?、今のOSでは対応しなくなったうちの古いMacに、せっせとフリーのOS(NetBSD)をインストールし始めた。フリーのBSDというと、その名のとおり<FreeBSD>がメジャーだけれど、この<NetBSD>は、インテル386ベースのPC/AT互換機はもちろん、(PowerMacではない)古いモトローラ68kMac、AmigaやAtariそれにシャープのX680x0など、広範な、というより、ほとんど化石のようなマシンで動作するのが身上だ。OSは、ずっしりと重くなったMacOSに比べれば、メチャクチャに軽い。わずかなメモリとディスクスペースに、カタツムリのようなマシンの組み合わせでも軽快に動作する。
        Mac版ver1.3>についての日本語情報は、<ABC of MacBSD>が親切丁寧だ。起動時に"Terminal Type?"なんて聞いてくるので、最初は授業中に一人だけ立たされたような気分に追い込まれたが、その前に、このページを知っていたらどんなに助かったことか。

        まは、このOSをルーターに活用している。複数のマシンを1つのIPアドレスで利用させるIP-NAT (Internet Protocol-Network Address Translation)という便利な機能が備わっていて、簡単な設定で動き出すのだ。秋葉原でジャンクのマシンやボードを漁れば、1台あたりの経費も、数千円からせいぜい2〜3万といったところ。この数週間のうちに3台分の部品を購入して作り上げてしまったが、はやりのダイアルアップルーター1台分より安かった。
         起動には、既存のOSを利用するので、完全にMacOSからは離れられないが、起動アプリケーションが「Bye-bye」の言葉を残してNetBSDを開始する場面の、気分のいいこと。何度リダイアルしてもつながらない、あの不愉快なサポート電話ともオサラバさ!、という勝ち誇った気分だ。とはいえ、秋葉原のあちこちで発掘作業にあたった結果、今度はAppleハードウェアへの異常な愛着が、ますます深まっている自分に気がついた。オタク魂百まで!? まったく、何やってんだかね。