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 今月の田中さん

沢登りを愉しむ


        率や機能を追求した、便利な都会暮らしも悪くない。でも、なんか人間らしいというか動物らしい自然の暮らしにも憧れる。自然の中での暮らしは、時に安らぎがあり、時に厳しく人間と対峙する。安らぎと厳しさを求め、ぶらついてみる。そんな愉しみ方が、昨今のアウトドアブームの一端になっているような気がする。
         最近の私の愉しみ方は「沢登り」。と言うのも先日、丹沢・小草平ノ沢と奥多摩・大丹波川・真名井沢に2度ほど出かけただけなのですが、久しぶりに沢へ行きチョッピリ感動。小草平ノ沢と真名井沢は、共に比較的やさしい初心者向きの沢ではあるのですが、これは「沢登り」の初心者のことで「ハイキング」の初心者ではないことが難点。また、「沢登り」って名前を知ってる人は多いけど、中々マニアックなイメージ。登山とはなんか違うらしい。『ファイト一発』の世界?泳ぐ人もいるらしい。広辞苑(岩波書店)にも詳しく出ていない。一体何モノなのでしょう。もしやインターネットにも載ってないのか?そんな疑問を持ちながら、大御所Yahoo!JAPANにアクセス。

        ットしたのは、幾つかの山岳会と若干の個人ホームページ。『やっぱり少数派か』と思いきや、内容のグレードはかなり高い。アクセスするまでは、『こんな沢あります』的な、当方のPCには辛い画像ファイル氾濫かな?しかしながら、そんな杞憂は何のその貴重な情報が堂々としかも無料で提供されているのです。ちなみに山岳会が会員に配布している月報等は、一般人がアウトドアショップで購入しようとするとかなり高価なのです。
         確かに沢登りは用語や道具等も専門的な特殊なものが多く、また内容もマニアックな世界には違いないのですが、所要時間等を記録した「遡行記録」の個人データや山岳会データをホームページで見ることが出来ます。そんな貴重データをサクサク入手できる事もアプローチへの期待を膨らませます。それでは、貴重なデータを惜しげも無く公開している幾つかのサイト紹介に移りましょう。

        の沢登り、これが何と言ってもトマの風の会員が一番生き生き活動する場面でしょう」のコメントは、『童人トマの風』代表の手嶋 亨氏。「トマの風」は、越後や南会津、東北等を中心に活躍されている団体で、年間を通して沢から雪上訓練まで幅広く展開しているようです。ホームページには、集会、会費、会報から山岳保険の加入(義務づけされている)の案内まで載っていて、安全管理も充実。また、焚火を囲んでの話題をコラム風に仕上げています。

        いて『山旅の会』。ここの会則は、お茶目でありながら、やっぱり安全に十分に配慮。「細かな規則は有りません、唯一義務づけられているのは入下山の報告と月額1000円の会費の納入だけです」というのがなかなかナイスです。「旧来の山岳会にある封建的制度や合宿への参加の強制、会員以外との山行の禁止等の規則は一切存在しません」と提言していて、なんとなくリベラルな感じ。と言うことは、昔の山岳会は、会員以外との山行禁止なんてことで会員を縛っていたのですね。嗜好エリアは、東北。中でも秋田が多いようです。どうやらこれは、代表の鈴木氏が秋田県出身であることが影響しているようです。活動拠点は、事務局を東京都大田区に、集合場所を秋葉原駅地下喫茶店「メトロ」ということで、何とも楽しそうな会です。
         平均年齢32歳、創立平成4年と比較的新しい団体は、『山登魂(やまとだましい)』。無雪期は渓谷遡行から岩登りや縦走、積雪期は雪稜登攀、アイスクライミング、山スキーと年間を通してオールラウンドな活動を展開している。

        豊連峰を攻め込んだのは、鈴木幸治氏のホームページ。大日岳を攻略した5日間の行程が事細かに記載されている。また、飯豊川の遡行条件も親切にまとめてあり旅情を誘う。飯豊の山々は、広く深い。また入山者も少なくひっそと原風景を残している。そんな中での沢登りは、誰にも邪魔されないアナーキースペースであったに違いない。

        て、アウトドアブームと言われながらも、前記したようなオールラウンドのアクティビティを行っている人々は、案外知られていないものです。しかも職業としてではなく、ライフスタイルの一部である休暇を有効活用して。「こんな人もいるのか、こんな所もあるのか」の発見は、インターネットの得意分野であるような気がします。週末ライフスタイルとして近くの沢へ出かけてみませんか。ご報告お待ちしております。





        今回アクセスしたページ

        童人トマの風
        (http://www02.so-net.or.jp/~furuno/index.html)
        山旅の会
        (http://www.bekkoame.or.jp/~saruta/)
        山登魂(やまとだましい)
        (http://www.inv.co.jp/~mgen/index.html)
        鈴木幸治氏のホームページ
        (http://www.venus.dtinet.or.jp/~sawa/jkoji.html)