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 今月の田中さん

暮らしのテクノロジー「冬の風物詩」
アレコレ!!



        近、身も心も寒くなってきたためか「もう冬だな」と季節を感じる事が出来る。街中を観察してみると、クリスマスカラー(私的にグリーン、ホワイト、レッドのイタリアン?)で装飾された商店街やデーパートが眼にドンと飛込んでくる。否が応でも「クリスマスですからね!」と発信される怪電波に同調してしまう。最近の傾向として、街路樹の電飾やクリスマスツリーの設置が年々早くなっているような気がしますね。
         このままエスカレートしていくと9月位から「クリスマス」なんてことに近々なるのでは、なんて思います。商店街やデパートにしたら、真夏が過ぎたら早くクリスマスシーズンにならないかなと心配しているのかもしれませんね。

        リスマスをはじめ、日本の伝統的な「お正月」「お盆」というような生活の中に習慣的に取り込まれている出来事は、季節を感じる事ができる。私の故郷の新潟県小千谷市においても近年雪が少ないといわれながら、お正月はやはり冬を感じてしまうのです。大抵のものは季節に関係無く手に入れる事が出来る現代社会において、季節を守る最後の砦に成りつつあるのかもしれませんね。
         そこで出てくる今回のキーワードが、季節を感じる暮らしのテクノロジー「風物詩」です。この季節、朝7時からのTVで必ずといっていいほど「冬の風物詩、○○です!」なんてキャッチで地方局の美人アナウンサーが登場してしまいます。例をあげると干支にちなんだお正月関連の縁起モノづくりの特集や栄養たっぷりのカキやタラといった魚介類の漁の様子や大根やかぶの漬物などなど。ちなみに「タラ」は、漢字で書くと魚へんに雪とかいて「鱈」となりますよね。感じそのものがそのまんまでした(余談)。
         風物詩というのは、広辞苑(岩波書店)によると「(1)風景または季節をうたった詩。(2)季節の感じをよくあらわしている物事。」と記されています。まさしくTV放映の通りで、「ああ、冬のものなのか」と感心してしまいます。では、インターネットでは何が流れているのでしょうか?

        の魚介類といって一番に思い浮かぶのが「タラ」!チョットまってください。冬の魚介類は、「タラ」の他にも「はまぐり、かき、ぶり、ひらめ、さざえ、あんこう、なまこ等など」と確かに大量発生しますが、独断と偏見により、私の大好物の「カニ」に焦点を当てさせて下さい。
         <越前町漁業協同組合>は、「越前がに」を知るには最適なサイト。オスが水深300〜400m、メスが240〜270mと別居生活を送っている事や「日帰り漁」という独特の漁法による旨さの秘訣等と圧倒的なボリュームで「越前がに」が侵略してきます。今にも「ゆでがに」になった状態で目の前に登場しそうな勢いがあります。カニの調理法として有名なのは、いわゆる「ゆでる・焼く・刺身」ですが、私的にはシンプルな「ゆでがに」が一番です。それも三杯酢等を何も付けずに至ってシンプルに頂く。カニの侵略に対する私の攻略法としては、一礼した後に、大胆にも「バキバキ」と関節技を仕掛け、腕と足をへし折り、二度と動けない状態にするのです。カニの動きを止めたら頭骸骨を引き剥がし、脳味噌攻撃です。脳味噌を攻略したら後は、格闘も終盤です。まあ余興と言って良いでしょう。「えっ、足は?」と感じられた方、そうなんです、私のカニ好きは、足より味噌。カニの旨さは「カニ味噌にあり!」と腰に手を当てて言いたいほどの「味噌好き」なのです。しかしながら、不味いのは「ん〜何だこれ?」とチョットわがまま。味噌の無いカニは、当たりが無い宝くじと同じくらい悲しい気分になってしまいます。どうぞ「絶味・魔味・美味」を堪能して下さい。ちなみに「越前がに」の漁期は、オスの「ズワイガニ」が毎年11月6日〜3月20日まで、メスの「セイコガニ」が、資源を守るため1月10日までという事です。

        い冬を越すには、あったか「おでん」も冬を象徴する風物詩として欠かせませんね。おでんは、関東風、関西風で「だし」や「具材」が多少異なり、季節と共に土地柄も伺えます。蕎麦やうどん、お正月のお雑煮なんかに似ていますね。練り物などおでん種を造っている<紀文>は、「おでんだね事典」や「おでん白書」等盛り込んだサイトを公開。「おでん白書」では、O−157対策の影響から練製品が見直されてきたことや「おでんの食卓登場回数」や「おでんにする理由」などの調査報告をしている。中でも、東京、大阪、名古屋の3地域を対象とした、「おでん」に対する意識調査は、「だし」「おでん種の数」「普段使う具材」などを分類し地域の特 ・が確認できる。

        阪ガスの提供する<ボブとアンジーのキッチン>は、「月別パーティメニュー」や主菜、副菜、汁物の日替わり提案「本日のおすすめ」で季節に対応。その他、「レシピ投稿」のコーナーでは、ユーザーのオリジナルレシピを自動的に登録、紹介している。また、リンクしているSONY Info Plazaの<Cooking Search>(本サービスは1998年1月31日で終了予定)は、「ボブとアンジーのキッチン」が提供する家庭料理約1,300メニューを対象にしたサーチエンジンです。任意文字列の検索はもちろん、「野菜」「肉」「魚貝」「その他」にカテゴリーが分かれており食材によりメニュー検索も出来る。

        べ物が続いたので、そろそろ飲み物はいかがですか?それも新酒!お酒づくりは、低温で湿度の高い状態がよいとされています。よって雪の降るシーズンすなわち冬がお酒づくりに適した季節といえます。杜氏を中心にした新酒づくりの作業風景もTVでお馴染みだとおもいます。お酒のサイトは数多いですが、お酒も含めて風物詩として楽しめるホームページは案外少ないもの。信州の温泉を訪ねる会<信泉会>は、信州の秘湯情報はもちろん、信州の地酒、文化、神社仏閣、街道等など、冬の風物詩の条件を満たしている物事が沢山発見できる。温泉情報と合わせて新酒を堪能してみては?

        形市の提供する<なんたっすやまがた>は、タウン情報から山形市の総合計画の紹介までする自治体のホームページ。なかでも「山形見聞録」は、今回のテーマ「風物詩」にドンピシャリ!「風物詩春乃巻」から「風物詩冬乃巻」、蔵王や山寺を紹介している「佳景漫遊」、山形張子、こけし、刃物などを紹介する「伝統乃技」のコーナーがある。「風物詩○○乃巻」では、山形市内の観光スポットを中心に、「芋煮会」や「樹氷まつり」などのイベント情報、郷土色豊かな味覚情報が満載です。雪国山形の名物「納豆汁」や軒先につるされる「干し柿」の写真もあり楽しめる。

        めや旅館>の提供するホームページは、日本一の豪雪地帯新潟県松之山町からの発信。松之山は「松之山温泉郷」といわれる温泉町で、泉質は含ホウ酸食塩泉で自噴している。ホウ酸量は日本一といわれ目の悪い人にも何となくよさそう。というか、今回は温泉情報ではなく、「風物詩」!松之山で行われる旧正月(1月15日)のイベント、「婿投げ」「スミ塗り」は、無病息災を願う伝統行事として有名。冬の風物詩として、多くの方が楽しみにしている。「婿投げ」は、300年程前から松之山町天水地区に伝わる伝統行事。前年にこの地区から嫁をもらった婿は、山腹の薬師堂まで背負われて、胴上げをした後に雪の上に落とすと言う行事である。昔、よそ者に地区の娘をとられた「スミ塗り」は、今から600年程度前から伝わる行事で、門松や〆飾り、古札、書き初め等を持ち寄り高い塔をつくり燃やす。その燃えた灰を雪と混ぜ、「おめでとう」と言いながら周りの人の顔をスミで塗りたくる。冬は、雪と遊んでいるだけでも「風物詩」なんて言えそうです。

        後は北海道の<オホーツクファンタジア>。このホームページの風物詩はズバリ「流氷」。流氷関連では、「流氷物語」や「流氷の音ってこんな音」がある。ダウンロードして実際の流氷の音を聴いてみるのも趣深い。また、「オホーツク地域総覧」では、地域にまつわる歴史、自然環境、酪農、農業、林業、水産業といった風物詩をイメージ出来るサイトになっている。

         最近では、殆どの自治体や地域団体などがホームページを出している。その中には、現地に行かなければ決してわからなかった風習やお祭り事が沢山眠っている。インターネットを使ってチョットした暮らしのテクノロジーを解発してみてはいかがですか?