田中一徳

 アウトドアシーズン突入前に、韓国へ旅立った。目的は、アウトドア事情の視察とプルコギ、それに韓国どぶろく(マッコリ)であった。唐辛子とにんにくから生きるパワーを授かり市場巡り、大学巡りも愉しんだ。今月のテーマ、ダッチオーブンは見当たらなかったが、かさばる海苔とラーメンを抱えて帰国した。ただいま、韓国風味を堪能してる。

◆◆今月の田中さん〜ダッチオーブンでアウトドアクッキング◆◆

しぶりにダッチオーブンで料理をした。焼きリンゴ、パン、トースト、目玉焼き、カリカリベーコン、シチュー、焼きイモ。すべてダッチオーブン一つで仕上げたのです。最近オートキャンパーを中心に、ダッチオーブンの認知度は上がっていますが、使いこなしている人はまだまだ少ないようです。なんといってもダッチオーブンは、鍋の厚さ5〜6mmの鋳鉄製で、重く、メンテナンスが大変ということが理由にあるようです。でも、素材を活かした、いろいろな料理を美味しく作ってくれる魔法の鍋は、主人の言う事をよく聞くかわいいペットみたいなものなのです。名前も面白いですが…。

 ダッチオーブンの名前の由来は、18世紀のはじめにアメリカで、オランダ人の行商人が売り歩いた鍋だとか、開拓者ダッチ・オリリーが鋳物のフライパンを2枚重ねて料理をしたことが始まりだとか謎めいている。実際に料理をしてみると、パンはふっくら仕上がり、焼きイモはシットリと、蓋を使って焼くトーストやカリカリベーコンは、あっという間にできる。シチューなどの煮物系もアクがほとんど出ないで美味しく仕上がる。ダッチオーブンは、不思議なかわいい鍋なのです。

 ダッチオーブンは、形もユニークなのです。野外で使うダッチオーブンは、なべ底に3本の脚がついているのです。3本の脚は、家庭のキッチンでは役には立ちませんが、不安定な炭の上に置いたりするときにとても重宝します。また、足の隙間に炭を入れて弱火で調理したりもします。蓋にも特徴があります。蓋の上に炭が乗るように蓋のふちが僅かですが立ちあがっています。このおかげで、蓋の上からも熱せられて天火の機能を果たすのです。また、熱した蓋の上は、上等な鉄板となります。蓋の上で焼くトースト、カリカリベーコンは最高です。

ッチオーブンを見た事はありますか?もしも実物を見た事のない方は、このまますぐにアウトドアショップに行きましょう。山岳専門の山用品屋ではなく、できるだけ大型のアウトドア用品のショッピングセンターみたいなところを漁りましょう。
 「ダッチオーブンありますか?」と聞いてみてください。ズシリと重い鋳鉄製のその鍋は、「俺をどんな料理で育ててくれるのだ?」と挑戦的に訴えてくるでしょう。近所にショップの無い方も心配ご無用!アメリカ・テネシーにあるダッチオーブンの大手<Lodge Manufacturing Company>のサイトをチェックしましょう。1896年創業のLodge社は、100年以上も前から鋳鉄製の調理器具を造っている。野外で使われるダッチオーブンは、Camp Ovensと呼ばれて、#5(直径5インチ)〜#16(直径16インチ)まで揃っている。Lodge社は、ダッチオーブンの他にも鋳鉄製のフライパンやバーベキューグリル等を作っている。商品説明があり、価格はドル表示で書いてあります(英語)。価格は、為替の影響もありますが日本の1/2〜2/3程度です。Lodge社のダッチオーブンは、カウボーイ生活を体験した菊地仁志氏の「日曜日の遊び方ダッチ・オーヴン(雄鷄社)」にも紹介されている。国内では<エイアンドエフ>が代理店として扱っている。また、<REI>などのアウトドア商品を扱う通信販売サイトも問い合わせてみるとあるかも…。

 ちょっと変わったダッチオーブンを見てみたい方は、これもアメリカサイトの<ビッグダッチ>を勧めます。バケツ2つを重ねたようなダッチオーブンは、鶏の丸焼きはもちろん網を中に入れると焦げつかずにパンが焼けるようにできています。ユニークな形というのならLodge社にも負けていません。

ッチオーブンを見た事のある方、また所有している方は是非使いましょう。鋳鉄製のダッチオーブンは、メンテナンスの手間がかかりますが、それもまた楽しいと思います。メンテナンスの方法は、国内サイトでも詳しく紹介されています<J's Field & Garden><aowaow-outdoor>。基本的な考え方に、「鉄なので錆びる」という事があげられます。店頭では、北京鍋や中華鍋と同様に錆び防止のため薬品が塗られたままで売っています。これを空焼きして、薬品を取り除きサラダオイルを全体に塗りましょう。これで一応はOKですが、もうしばらく慣らしが必要です。北京鍋も1回や2回では、しっかりと油がなじみません。慣らしが終わらないと鍋底に焦げがこびり付いたりします。また、取り除くためにガリガリやってしまって錆びの原因にもなります。慣らしは、サラダオイルを塗ったダッチオーブンを蓋とは別々に、150〜200度で何回か熱しゆっくりと冷まします。水が触れると錆びの原因になりますので、気をつけて乾燥させましょう。新聞紙を鍋の中に入れると水分を取るのに役立ちます。適当に取り替えてください。使い終わった後も、基本的には火にかけてカスを完全に燃焼させ、水洗いし、サラダオイルをぬり火にかけて乾かし、新聞紙を入れて保管します。

際にアウトドアでダッチオーブンを使うには、炭や薪などが必用です。また、チャコールブロックの様な簡単に着火できる燃料も便利です。点火した炭や薪の上に鍋を置き、蓋の上に料理に応じて炭などを乗せる。これで、焼く、煮る、炊く、蒸す、揚げるの料理が出来るのである。<Welcome to Chuck’s cooking tips!>は、ダッチオーブンを使った料理のちょっとしたアドバイスを紹介したサイト。例えば「8インチのダッチオーブンは、どんな料理が得意で、何人分くらいつくれるのか?」や「炭を蓋と底に置く割合は?」という問題が解消できる。基本的なルールとして蓋と底の炭の割合は、スープやチリ等は蓋1/3、底2/3。肉、イモ、豆は、同量。ケーキ、パン、ビスケットは蓋2/3、底1/3。アメリカでは、チャコールブロックの人気があるので、ブロックの数でオーブンの温度が何度になるというデータもこのサイトある。なんといっても”Dutch oven cooking is a fun and unique way to entertain guests”である。アウトドアクッキングにはもってこいの調理器具である。

シピは、基本的にはオーブン料理と変わりませんが、ダッチオーブンのいくつかの機能により美味しく仕上がります。例えば、焼きリンゴなら、「リンゴ、砂糖、シナモン、バター、レーズン」で材料はOK。リンゴの芯を少しくり抜いて砂糖、シナモン、バター、レーズンを詰め込む。アルミホイルを敷き150℃前後に熱したオーブンに、30分程度入れておくだけ。仕上げ5分は、蓋の上の炭だけでもよい。あとは、蓋をあけると出来あがり。シチューも材料を大きく切ってダッチオーブンに入れておくだけ、コトコト上下から煮こむと90分前後でできあがり。材料を入れておくだけで出来てしまうのがアウトドアでは、嬉しい。<Dutch Oven Cooking>は、アメリカの家庭料理をA〜Zの順場で紹介している。ダッチオーブン専門のレシピサイトとしては、最大級である。是非辞書機能として使いたい。

ッチオーブンには、協会もある。その名も<International Dutch Oven Society : IDOS>である。IDOSは、非営利団体でダッチオーブンの素晴らしさや調理法を啓蒙している。年会費$15で”The Dutch Oven News”とオリジナルピンが手に入る。他にもオリジナルTシャツなどがある。また、ダッチオーブンの世界大会も開催されている。今回の原稿を機会に入会しようかな?と考えている。


今回アクセスしたページ


Lodge Manufacturing Company
(http://www.lodgemfg.com/)
AandF home Page
(http://www.aandf.co.jp/top.html)
REI com.
(http://www.rei.com/index.html)
Volcano Corporation
(http://www.rmvolcano.com/Index.html)
J's Field & Garden
(http://www.ifnet.or.jp/~jjkk/home.htm)
あうあうNetwork
(http://hp.vector.co.jp/authors/VA008237/index.htm)
Welcome to Chuck’s cooking tips!
(http://www.ida.net/users/cm2/dutch.htm)
The MacScouter
(http://www.macscouter.com/)
International Dutch Oven Society : IDOS
(http://www.idos.com/)


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