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 今月の山田さん

倒産


        11サーチャーズのメンバー内でコレに一番近い位置にあると思われる、私の今月の特集は、ずばり「倒産」です。なんてったって、倒産件数でトップの建設業に属しておりまして、現に身近かに倒産した会社も、ここ2〜3ヶ月で5社。危機説のウワサがある会社が2社。他にも決算を控えてこの3月から5月までに、危機が表面化する会社が次々に上がってくるだろうとの取引銀行の予測もあり、ピラミッド構造のわが建設業界は、連鎖倒産という恐怖のドミノ倒しに神経過敏になっているのであります。

        て、「倒産」とは特に定義はありませんが、一般に企業が不渡り手形を2回出して銀行取引停止となり、営業活動が出来なくなった状態をいいます。自社が倒産しなくても、倒産した企業の手形や株を持っていれば、それは紙屑同然。といっても、正確には100%紙屑ではなく、たとえば手形なら、闇に流して何分の1でも回収するという手はありますが、できれば早めに情報は察知しておきたいもの。<帝国データバンク>では、大型倒産の情報や統計・分析資料などを調べることができます。大型倒産なので、新聞に載る規模の主な倒産に限られます。またもっと小規模の倒産までをリサーチしたい場合は、ニフティサーブの<帝国データバンク信用情報>や<東京商工リサーチ信用情報>を利用すると良いでしょう。両信用情報ともニフティのIDが必要で、一画面あたり17件表示で100円、内容を表示させるために1件につき100円がニフティの課金に加算されます。でもうちのような零細企業は(クドイってば…)おそらく調査されないので、地元の銀行に聞くのが一番でしょう。田舎などは倒産情報は半日もあれば広まります。給料の遅配のウワサが出た地元のある設備会社などは、その取引銀行に問い合わせの電話があいついだそうです。

        引先の倒産という最悪の事態に到る前に、情報を収集して防ぐのが転ばぬ先の知恵。だから企業情報や財務情報などの「情報」は、重要な経営資源です。これらの情報をWebの特性を最大限に生かしてリアルタイムに提供してくれるのがパソコン通信の日経テレコンがインターネット版に進化した<日経テレコン21>。こちらは有料サイトで、1IDで月額8,000円と、個人レベルでは高額なので、企業での利用が中心になります。たまに企業情報は欲しい場合は、ニフティサーブにも同様のサービスがあるので、そちらを利用したほうがお得です。ただテレコンのほうが情報量が多いことと、検索が容易、そしてリアルタイムに刻々と提供されるさまざまなジャンル別のニュース速報はまさに必見で、いつか外出先でノートブックをパタンと開いて、ピッポッパッとさりげなくテレコン21にアクセスして見せたいなと夢見ています。

        業の雇用者にとっても、倒産は深刻な問題です。労働者の駆け込み寺的存在の、東京一般労働組合による<お助けねっと>や東京東部労働組合の<労働相談センター>では、一般の雇用・労働問題の他に、最近の情勢に対応して、会社が倒産した場合に生ずる解雇、賃金の未払等の問題の相談にも応じてくれるそうです。特に<お助けねっと>では、労働問題を分かりやすく解説しているページもあり、「新入社員の労働知識」などは、就業規則や労働規約のチェックなど、これから社会に出るフレッシュマンのみなさんにも役に立つ情報を提供しています。これを機会に、あなたの会社の就業規則を調べてみましょう。

        産を泣き寝入りしないのが<Office Y2>。<会社潰れてしもたがな!>では、そんな深刻な体験を、OLの視点でユーモラスに伝えてくれます。それにしても関西のOLパワー恐るべし!倒産をバネでなくネタにして本まで出版してしまうんですから!
         倒産は、経営者にとっても雇用者にとっても1つの試練ではありますが、山一の社員の方がいみじくも語っていたように、「死んだわけではない」のです。その経験をバネに、新たな出発をする機会でもあります。不況でも、既成の概念が崩れつつある今、あなたにとってのビジネスチャンスは必ずあります。世はまさに下克上なのです。これをご覧になっているあなたは、既にインターネットという「情報」を収集する武器を持っているのですから、これをフルに活用する人にこそ、明るい未来が開けるのです。がんばって!