[Eco-Scope]
[写真] 今月の担当は・・眞柄裕美
 日本に住んでいると、8月は、原爆、戦争、平和というテーマに触れる機会が増えます。今年は特に、去年からの周辺事態法、国旗・国歌の法制化、通信傍受法と、都知事の「三国人」発言、首相の「神の国」発言などから、新たな戦前の始まりを危惧する人たちの平和への思いについて語る機会が多かったように感じました。ネット上でも、様々な人たちが平和へのネットワークを呼び掛けています。


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電脳空間で広がる平和ネットワーク

  亀通信は、作家の宮内勝典さんが、去年からの周辺事態法などの立法化で、「表面上は何事もなく静かで、まるで時間がとまっているよう」なのに、日に日に社会が管理されつつあることに対し、「商業誌には書きにくいことを、作家一人の責任において発言していこう」という意図で開かれたサイトです。
「電子交差点のような、言葉のネットワークをつくりだしていこう。
 未知の脳と脳をつなぐ認識の編み目をつくっていこう。
 多くの声のかたまりを、電子空間に立ち上げていこう。」
という文章を読むと、声なき声がつながって、いつか大きなうねりが広がっていくというイメージに勇気づけられます。
 ここの掲示板には、10代の若い人たちの書き込みが多く、真剣な問いかけと答えにぶつかります。彼らは、本当に必死に悩み、考えています。学校、友だち、人間とは、人生とは・・・。 多くの大人は、彼らと本気で向き合ってはいないし、まして、今、「心の東京革命」とか「1年間の奉仕活動」等を唱えている大人たちが、彼らの声を聞く耳を持っているとは到底思えません。
 このサイトでは、宮内さんの日記が読めます。目を覆いたくなるような、耳を疑いたくなるような事態が進行するなか、すばやくヘンなことにはヘンと発言される宮内さんの言葉に触れることができると安心します。

  納昌吉&チャンプルーズ公式サイトには、一遍の詩があります。
「すべての武器を楽器に
 すべての基地を花園に
 戦争よりも 祭りを
 そして すべての人の心に花を」
 喜納昌吉さんの生き方や音楽には、多くの人が影響を受けています。沖縄サミットのテーマソングは、小室ファミリーに頼むのではなく、彼の「花」をいろいろな言語で、何回も皆で合唱した方が盛り上がったのではないかと思います。ついでに、真夏の沖縄で、背広にネクタイなんかつけず、沖縄の手織りである芭蕉布でつくった涼し気な衣裳を各国首脳にプレゼントして着てもらえば、彼らも暑くなかったろうし、芭蕉布も世界的に知られて、地場産業の振興に役立ったのにとテレビ越しに思いました。

  界聖なる音楽祭 in JAPAN 2001はダライ・ラマが提唱する音楽祭で、2001年4月、広島で開かれます。ダライ・ラマ14世のメッセージが掲載されています。

  どもと教科書全国ネット21は、家永教科書裁判支援会の精神を引継ぎ、1998年6月13日に結成された会です。子どもと教科書、教育の問題を、地域から考え・とり組み・発信するという地域発信型のネットワーク活動を目指しているそうです。終戦の日に戦争についてのテレビ討論会を観ていたら、若い人たちが、 「本当のことをきちんと教えてもらわないとアジアの人と知り合う時に困る」 と言っていました。とてもまっとうで、ホッとしました。アジアの人と共通の認識を持って始めて信頼が結べるということを若い人たちが感じているのです。

  文化探検隊は、国籍の異なる人たちが多く住むまち、新宿を拠点に、いろいろな国籍、文化が混ざりあい生き生きと暮す人たちと交流をしようというお祭りです。いろいろな国籍の人たちの中には、都知事に「三国人」とか「地震が起きれば騒乱を起こす」と言われた人たちもいます。しかし、そんなメチャクチャなことを言われても、彼らは家の中に閉じこもったりはせず、9月2日、防災の日に、「多文化共生防災訓練」を行い、災害時に、いろいろな国の言葉を話す人たちがどうやって助け合えるかを訓練する予定です。情報伝達の訓練、文化の違いを考慮した炊き出し訓練、消化訓練など、あたらしい共生のためのモデル作りを試みるそうです。この「多文化探検隊」に関わる人たちの逞しさ、明るさ、したたかさ、柔軟さ、そして優しさを見ていると、21世紀に希望が持てます。

 


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