[Eco-Scope]
[写真] 今月の担当は・・田中一徳
 学生時代から住んでいた武蔵小金井から、同じJR中央線にある阿佐ヶ谷へ引っ越す事になりました。住みなれた街を離れるのはチョッピリ物悲しさを感じました。新天地の阿佐ヶ谷は、長期にわたる実地踏査で以前から住んでみたかった街。活気ある商店街パールセンターや七夕祭り、ジャズフェスタと、熱い熱い街です。近所に、コロッケの美味しい肉屋さんや銭湯もあり、かゆい所に手が届く、活きた街を感じています。


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曼荼羅の世界を覗く

  供の頃読んだ物語で、一番ワクワクドキドキしたのが西遊記。西遊記は、三蔵法師が孫悟空等の妖怪の家来を引き連れて中国からインドまで仏教の教えを求めて旅をしたものでした。道中、度々登場するのが手のひらで孫悟空をもてあそぶ仏様。この仏様の圧倒的な登場の仕方とスケールの大きさは、目を見張る物がありました。余談ですが、日本版西遊記は、TBSの水戸黄門ではないでしょうか?
 さて、仏様の悟りの境地は、異論反論あるかと思いますが、一つに曼荼羅(マンダラ)という形でビジュアル化されています。日本でよく見かけるのは、掛け軸に大小の仏様が沢山描かれているアレです。この曼荼羅は、ビジュアル化された色彩の鮮明さや芸術性ばかりでなく、毎日の過労やストレスで疲れたOL、サラリーマンの疲労回復にも効果があるとにわかに評価されています。曼荼羅は、サンスクリット語の音写で、原語の意味は、円、凝縮したもの、本質を備えたもの、完全にまとまったものとなります。これより、仏様や神様等が一定の法則と意味を持ち合わせた集合を曼荼羅と呼びます。

  荼羅とは何ぞやという疑問に関しては、多くのサイトが詳しく解説しています。その中でも超マンダラの世界は、曼荼羅を分かりやすく解説しているサイトの一つ。アクセスと同時に川のせせらぎ音で迎えてくれる癒しの入口とは裏腹に曼荼羅の根元に迫る。「マンダラとはなにか、とほうもなく超越的であり、それは言語を越えた存在である。永遠の命であって、これ以上の宝物はない。マンダラはまた、慈愛と真理であり、これ以上の存在はない。また、これ以上の神秘もない」。壮大な「超マンダラ論」が展開されています。仏教美術中も曼荼羅について詳しく解説している。このサイトは、20年の実績がある仏教美術専門店。仏画・仏像の制作及び寺院・美術画廊に仏教美術を納品している。「曼荼羅は、仏教思想に則って、仏様の聖なる空間を現出したもので、宇宙の縮図かつ現実世界を反映したもの」これは見方を変えると、網の目のようなネットワークでつながっているインターネットやクリックしてポンと新しい世界に入りこむパソコンのウインドウの様にも思えます。インターネットと曼荼羅、パソコンと曼荼羅は、同じようなあやしい匂いがするんです。ちなみに、曼荼羅の種類は、色々ありますが、日本で有名なものは「金剛界曼荼羅」と「胎蔵界曼荼羅」です。この2つは対になっていて、両界曼荼羅または両部曼荼羅と呼ばれたりします。また、金剛界は堅固な永遠の覚りの智慧、胎蔵界は仏の慈悲という意味合いがあります。

  香山観音院東谷寺は、本尊に如意輪観世音菩薩をおまつりする、真言宗豊山派のお寺です。このお寺は、なんと梵字で描かれた曼荼羅壁紙(注意:もちろんパソコン用ですよ)や仏教用語(真言宗)が約2700語登録されているMS-IME2000 用の辞書ファイル(テキスト)をダウンロードできる。他にも仏教系?に強いパワーソフトが提供されている。

  色曼荼羅図典は、真言宗智山派慈雲山曼荼羅寺観蔵院による染川英輔師作の曼荼羅や仏教画を鑑賞することができるサイト。鮮明な曼荼羅画像が飛び込んでくる。また、バーチャル参拝も提供している。金剛界曼荼羅は金剛頂経の説示に基づいて描かれており、大日如来の金剛不壊なる悟りの智慧の働きを示している。曼荼羅を目前に心静かに瞑想してもよし。

  らりしまなみ海道の「観想空間・曼荼羅のおしえ」では、曼荼羅の造形の素晴らしさを賞賛している。小林暢善氏の「祈りと悟りの造形に学ぶ」では、「曼荼羅は大乗仏教の到達した究極の造形と言われる。様々な仏教美術の中でも、その集大成とも言うべき一大精華である。それは仏教の精髄、即ち深遠なる智恵と無限の慈悲に満たされた、祈りと悟りの造形である」と表現している。なんとも深い深い精神哲学の世界であります。

  楽を愛好する僧侶の会である福岡雅楽会鎮西楽所は、仏教と雅楽のサイトで仏教と雅楽との関わりや、曼荼羅にみる雅楽等興味深い視点で紹介している。雅楽は西暦453年に初来日。その後、約100年後の552年に仏教が伝わりました。
 ここで紹介されている曼荼羅は、「観経曼陀羅」または「浄土曼陀羅」といって、浄土教特有のもので天平勝宝7年(763)に大和の当麻寺より出た国宝綴織当麻曼陀羅を根本としています。浄土宗の教義の軸となる「浄土三部経(無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経)」のうち「観無量寿経」等によって経や説話を絵図化したものです。種類の異なった楽器を細部まで確認できます。当時の様子が、思い浮かばれます。

  橋町役場は、ご当地名物金銅板両界曼荼羅の紹介です。かつて清楽寺というお寺には、他に類を見ない金色に輝く金銅板両界曼荼羅があったそうです。銅板(縦27cm×横19cm×厚さ0.5mm)を9枚一組(縦3枚×横3枚)としてつなぎ、像の部分を裏から打ち出して表から彫った上に、さらに鍍金(金メッキ)を施してあります。この黄金の曼荼羅はサイトで確認できます。また現在は、東京上野の国立博物館に寄託され重要文化財に指定されているそうです。800年の歴史と黄金の輝きをこの目で一度は、確かめたいものです。

 


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