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[写真] 赤木敬政
 仏教学者の中村元先生が先日亡くなられました。原始仏典の訳などを通じて、長い歴史の間に埃に埋もれ風化されかけていた釈尊の生の言葉を現代に蘇らせた功績は大きいと思います。学者というお立場ではありましたが著書やテレビ出演などでその人柄がしのばれ、私もひそかなファンでした。心からご冥福をお祈りします。


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ネットで見る危機管理

 海村の核燃料加工施設の臨界事故には本当に驚きました。「原子炉じゃないところで臨界なんてそんな簡単に起きるんか?」というのが第一報を聞いての驚きでしたが、日を追って情報が増えていくにつれて、核物質を扱う現場での信じがたい無責任さや認識の甘さなどの実態を見て大きな失望を感じました。原発などの大半の現場では安全意識も高く厳格にマニュアルが守られていて、あれはごく一部の異常なケースと信じたい一方で過去の核関連事故などを通じて、「ひた隠し」体質に漠然と不安を感じずにはいられないのも事実です。
 また、大きな災害があった時、最善は尽くしているのでしょうが政府や監督官庁の対応も後手後手に回る感は否めず、市民としては「自分の安全は自分で守る」ために普段から知識を高めかつ情報源を確保し、何かあったときにある程度自分の行動を判断できる備えはしておきたいものです。今回は原子力関連サイトや防災関連サイトをチェックしてみました。

「原子力資料情報室」は同名のNPOの運営する市民のための原子力関連情報サイトです。情報というものは間に人間が介している以上、全くの中立というのはあり得ないでしょうが、市民の安全を第一に考えた情報ソースという意味でとても貴重なサイトです。原子力関連のトピックス、情報室の紹介や活動、書籍紹介、データなどがあります。今後の原子力政策や廃棄物問題などを考える上で貴重な資料を提供してくれています。

 に、「原発事故災害サバイバルハンドブック」とはいささか生々しいタイトルですが、プライベートで運営されているサイトのようです。ここでは原子力関連施設で事故が発生した場合に市民が被曝などの被害から身を守るためにどうすればいいか紹介しています。事故のシミュレーション例、避難の仕方、被害想定、被曝の影響、気象要素の影響、ヨウ素剤の飲み方、避難時の注意や装備など非常にリアルですが、ヨウ素剤うんぬんはニュースでも現実に扱われていましたね。被害想定や汚染の拡散などの見積もりに関しては使用する計算モデルや条件の仮定などによって大きく結果が変わるので、一つの見積もりケースとして考えた方がよいでしょうが、特に周辺住民の人はある尺度として重要かもしれません。

 技庁のページも覗いてみましょうか。「東海村ウラン加工施設事故関連情報」には今回の事故のニュースだけでなく、事故対策本部や原子力安全委員会などのオフィシャルな機関の情報、また今後の関連施設の緊急点検や立入検査の情報などが載せられています。こういう事故の後ではページ一番下のリンク集が何か空しく見えてしまうのは私だけでしょうか。

「The International Atomic Energy Agency」はたまにニュースに出てくるIAEAのページです。今回の事故は国際的なインパクトも大きく(事故もかなり深刻なレベルと考えられている)、もちろんここのプレスリリースにも詳しく紹介されていました。興味のある人はIAEAがどんな活動をしているかや、各国の原子力事情などを見てみるのもいいでしょう。

「災害情報 報道ネットワーク」は大規模災害などが起こったときに利用できる、災害掲示板、一般掲示板、災害詳細情報、防災関連資料などからなる非常に実用的なサイトです。実際に使う状況にはなってほしくはありませんが、ブックマークしておくといざというときに頼りにになりそうなサイトですね。

 後に「我が家の危機管理マニュアル」は横浜市の管理しているページで、地震に備える、地震が起きたら、火災・風水害、応急手当、我が家の防災チェックリスト、我が家の安心メモ、防災インフォメーションなど普段から備えておきたいお役立ち情報が掲載されています。


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