[Web Travelers]
[写真] 赤木敬政
 ここのところ司馬遼太郎さんの「街道を行く」にはまっています。なにせ43巻もあるから(文庫本でよかった)全て読破するのはまだ先でしょうが,快いリズムと格調の高い文章,深い歴史民俗的洞察,そしてユーモアを含んだ鋭いセンスは痛快です。旅行に行きたい場所ばかり増えて困りますけど。


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世界遺産の旅

 年末に日光がユネスコの世界遺産に登録されたそうで,ニュースでも地元の人たちが”観光と経済的効果”への大きな期待をかけているというようなことを言っていましたが,なにかオリンピックの誘致を思い出しました。

 1999年末現在,日本では10ほどの世界遺産登録地がありますが,世界的に見ると全部で630カ所もあるそうです。内訳は480箇所が文化的なもの,128箇所が自然,22箇所が両者の混ざり合ったものです。
文化的なものというのは,かつての権力者などが作った建築物,宗教的建造物,独特の文化継承地,古代の遺跡,芸術的遺物,化石の産出地などのほかに負の遺産とも言うべき広島の原爆ドームなども含まれます。
一方,自然というのは自然そのもののほか,稀少生物の保護も兼ねた自然公園の登録などもあります。

 もそもこういう制度ができたのは,人類共通の遺産とも言うべき文化的建造物や自然が,戦火ややみくもな経済活動などで失われるのを危惧して,その価値を世界的に認知させた上で,当該政府とともに保護や維持のための活動を行うというのが主旨だったようです。

 「Welcome to World Heritage Center」はご本家のユネスコのページです。上に記したような設立の目的や要旨,世界の全ての登録地リスト,特に保護が急務なサイトの紹介,プロジェクトの紹介,関連書籍の紹介などなど盛りだくさんです。子供向けのやさしい説明もあります。
実際のプロジェクトの紹介として,ガラパゴス諸島の紹介がありました。ダーウィンの進化論の傍証として使われた,独自に進化した生物の住むエクアドルのこの楽園でも,人の移住やそれに伴う動植物の持ち込み,釣りや観光客の増加などによって従来の生態系が急激に破壊されつつありましたが,エクアドル政府への働きかけで法律を作り,移住の抑制,山羊や豚などの家畜の管理,観光客や釣り客などの管理などを行って徐々に成果を得ているとのことです。

 た世界遺産のファンドは現地での活動に必要な資金やノウハウのサポートだけでなく,保存や維持に必要な科学的,考古学的,美術的,生物学的など様々な技術や知識の現地スタッフへの育成を行っているんですね。

 にも世界遺産のリストを提供してくれるサイトがあります。「UNESCO World Heritage List」はカリフォルニア工科大学職員の人のページのようです。このサイトはリンク集ですが,各登録地関連サイトのリンクがユネスコのものより充実していて楽しめます。

 体的な関連サイトものぞいてみましょう。登録名のAncient Thebes, including its Necropolis は古代エジプトの都市テーベ周辺の墳墓(王家の谷など)地域を認定したものです。「Welcome to the Egyptian Tomb of Menna」はその地域にあるMennaという貴族(18王朝のころの人)の墓の発掘と研究を行っているイギリスのマンチェスター市立大学のページで,壁画や遺物の写真,バーチャルツアー,古代エジプトの基礎知識(リンク)などがあります。

 のサイトは世界遺産に関連したごく一部のサイトですが,リンク集から辿れば非常にたくさんのページに行き着くことができますので,興味のある人はぜひ探索して見て下さい。ただし,英語以外で記述されているサイトもけっこうあります。

 21世紀に突入しつつあります。21世紀の日本で世界遺産になるような堅牢な文化遺産を残せるのでしょうか?少なくとも戦争や破壊による負の遺物だけは遺したくないものです。


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