[Web Travelers]
[写真] 赤木敬政
先日友人のパソコンがこわれて修理に出したため電子メールが使えなくなりました。
電話してもよいのですがなんとなくかけづらくそのままにしていたら向こうもそうだったらしく、「初心に返ってはがきを出します。」なんて郵便が来ました。携帯の蔓延でうんざりする昨今、なんかちょっぴりうれしかったです。


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「里山に行こう。」

 「里山」という言葉を誰が創ったのか知りませんが、広辞苑にも載っていないし、きっと現代になって生まれた言葉なのでしょう。最近ではテレビや新聞などのメディアでも頻繁に使われ、用語としてもほぼ定着した感があります。
里山の定義についても明確にわかりませんが自分では、「人間の住む里と近接して人間の暮らしと手付かずの自然とが融合し合う接点」みたいに勝手に解釈しています。私は以前は自然でも人の手の入らない手付かずの自然が一番美しいと思っていましたが、人間の穏やかな暮らしが作り上げた田園の耕作や、里周辺の資源の活用やそれに伴う手入れなどによってもたらされた独特な景観に惹かれるようになりました。また適度に人間の手の入った雑木林などが、かえって豊かな生物相を作り出しているというような事実は後で知った事実です。
アニメの「となりのトトロ」の舞台になった狭山丘陵なども、あれは昭和初期くらいの年代だったのでしょうか、防風林に囲まれた農家や美しい田畑や杜などが非常に美しいタッチで描かれていました。最近では自分たちの身近に広がる雑木林、谷津田(水田の原型のような湿地)などの自然を守っていこうという運動の広がりとともに、雑木林の下草刈りボランティアやホタル・トンボの生息できる環境を整備したり市民レベルの活動も活発化しています。私も個人的には里山が大変に好きで、ひまがあれば徒歩、自転車、バイクなどで当てもなくさまようのが趣味と言うか生活の一部になっています。

 「里山ホームページ」はこうした全国の里山をそこにある生物などの豊富な写真も交えて紹介しているページです。現在ではトトロの映画に触発されてできた狭山丘陵の自然を守るためのシンボルにもなっているトトロの森の紹介やリンク集もあります。

 「里山と雑木林の生きものたち」は里山環境生物学研究所という名前が書かれていますが、個人の作者が勝手に名乗っている名称なんだそうです。
とはいっても作者は自然科学畑でやってこられた人らしく、コンテンツである“里山に生きる”、“里山エッセイ”、“虫たちと匂いのデータベース”などのエッセイ的なページの中にも、ためになる知識が盛り込まれています。“虫たちと匂いのデータベース” は私のような門外漢には猫に小判ですが、作者の昆虫行動学の長年にわたる研究成果発表の場のようで力が入っています。まだ工事中ですがきっとライフワーク的なものなんでしょうね。

 「里山研究会」は里山の自然を生態学的に調査するという目的で設立されたものなんだそうです。表紙のコンテンツだけ見ると素人にはとっつきにくい感じもしますが、ワークショップの報告、ニューズレター、里山文献リスト、研究会文書の全文検索、環境関連法令集など、里山に関連する知識を深めたり実際の環境保護活動などを行っていく際の道しるべとして役に立ちそうなサイトです。とくに法令集はなかなか充実していて、リンク先も里山にとどまらず、広く環境関連の法令や鳥獣保護の関連資料などが豊富に紹介されています。これもやはりこの会の発足が大規模開発などに際しての動植物をはじめとする自然環境保護の活動が基点となっているせいなのでしょう。
実際の市民活動的なページも紹介しましょう。「育もう!!市原の里山自然」は千葉県市原市にある活動グループのページです。コンテンツとしては、“自然観察情報”、“里山へ行こう”、“里山の生き物たち”、“自然との共生”などがあり市原周辺の具体的な観察サイトに関する情報が盛りだくさんです。中には市原トンボ池を作る会というサークルの活動なども紹介されています。これは休耕田を利用して池を作り、都市計画などでできた外見のきれいな公園でなく、いろんな生き物が生活でき、彼らとの接点の場所も作ろうという活動です。見るところ規模の小さく手弁当という感じですが、がんばってほしい気がします。

 「里山は高速を飛ばして遠くの観光地へ行くまでもなく、あなたの近くに広がっています。弁当と図鑑を持って散策に出かけませんか?



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