[Web Travelers]
[写真] 井上優
 マレーシア日本人学校でも8月はやっぱり夏休み。大半の家族は一時帰国し、日本の夏を過ごします。そのせいか8月のクアラルンプールは一時的に「独身貴族」が多くなり、普段以上に夜の街を徘徊する男性陣が目につくようになります。(笑)


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備えあれば、安全あり。

 年を通じて何度かまとまった休みがありますが、やはり8月の夏休みに帰国する家族が一番多いようです。それは「一番長いから」ということもありますが、何よりも「着るモノが一番楽だから」というのが大きな理由になっているようですね。成長の早い小さな子供のいる家庭では、翌年には着られないだろう冬服を帰国時だけのために用意するのはもったいないという思いが先行してしまうようです。家族だけでなく私達ビジネスマンも冬の日本帰国出張は面倒なものです。すっかり毛穴が開いてしまった(笑)身には寒さが人一倍しみるし、何よりも日本の実家に辿り着くまで夏服の上にコートなんて事もありますから。そして「たまの日本で買いだしを」なんて思っても、マレーシアで必要な夏服や虫除け、虫さされ等の薬も手に入りませんし。結構現実的でしょ。でも日本の冬が恋しくてたまらなくなる時ももちろんあるんですよ。美味い魚や鍋をつつきながらの一杯ってやつへの憧れは捨てきれませんよね。なんて食べることばかりを楽しみにしつつ、私も今晩から真夏の日本に乗り込みます。ムシムシと暑いんでしょうね、きっと。

 てさて、皆さんの夏休みはいかがだったでしょうか。
 景気、経済危機などと巷で大合唱されていようと、今年も「夏休みは海外で!」という旅行者が多かったようですね。私の住むクアラルンプールへも多くの日本人旅行者が訪れていたようです。2ヶ月ほど前からマレーシアに関わる数多くの問い合わせメールをいただきました。観光案内的な問い合わせが多い中で、目についたのが治安状況についての質問でした。しかしながら、「夜ホテルの周りを女の子だけで出歩いても大丈夫ですか?」、「犯罪は多くないですか?」などの海外旅行の基本的心得といった内容が多かったですね。やはり、世界一治安のいい国で生活している日本人には「海外で歩く」感覚がまだまだ理解しにくいのだと思います。
 行者でなく、海外で生活している我々ですら、時として油断している自分に気づくことがあります。盗難やら事故に遭って初めて「ここは日本じゃなかったんだ」と再認識させられることが多いんです。
 日、大使館の後援によりクアラルンプールで「海外安全対策セミナー」という講演が行われました。著名な専門家による具体的な事例の交えながらの講演は、ついつい油断しがちな私達にとって、耳元で鳴らされた警笛のように感じました。
 『海外での生活の三原則は、「目立たないこと」、「行動のパターン化を避けること」、「用心を怠らないこと」であり、現地の文化・風俗や価値観を十分に考慮した上で行動しなければならない。アジアの中でも治安がいいとされているマレーシアこそ考えようでは一番危ない』と言われました。そう、「油断」が一番の敵だということです。
 体的には、「日系企業であるとわかる社名、ロゴ入りの営業車には乗らない」、「トランク、スーツケースに日本人、日系企業とわかるようなネームタグはつけない。名刺をネームタグに入れるのは絶対にダメ」といった日本人であるというIdentityを見せないことが基本という話や、「コンドミニアム(マンション)に住むなら何階がベスト」、「寝室には鍵をかけて寝ること、夜中に物音がしても部屋の外には絶対に出ない」等と、それぞれ明確な理由、事例を持って説明されるとハッとさせられるものがありました。  海外に住むことも、旅行することもそれぞれの時間を楽しく有意義なものにしなくては価値がないのは当然ですが、その前提としてできうる「備え」を怠ってはいけないということですね。それが自分を守る手段であり、よその国にお邪魔する上での「manner」とも言えるのかなと思います。
 っかくですから、海外安全情報に関するサイトを少し紹介しておきましょう。

 務省ホームページでは、海外赴任者の心得をはじめ、国別の安全情報を無料配信してくれる「国別海外安全情報Faxサービス」を提供しています。また、日本に住んでいると馴染みが薄いですが、「注意喚起」、「観光旅行延期勧告」、「渡航延期勧告」「家族等退避勧告」、「退避勧告」という五段階の「海外危険情報」が国別に掲載されており、治安等に問題有りといった国の情報が掲載されています。
 外協では、海外渡航者向けの海外安全センターの情報を具体的事例を交えながら、分かりやすく掲載しています。また、旅コムのページでは外務省の海外危険情報と現地最新情報をリンクさせて掲載しているので、とても見やすくできています。

 休みも終わり、大きな旅のシーズンが通り過ぎたばかりですが、次回のご旅行の参考として一読の価値はあると思います。

「備えあれば憂いなし」

 低限の「manner」をもって、いい旅をしましょう。  



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