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![]() フルーツ天国マレーシア ![]() 先日本社からマレーシアは初めてという出張者がやってきました。開口一番、「ドリアンが食べたいんですー」と目をぎらつかせながら、仕事の話もそっちのけ。しかしながら、マレーシアのドリアンシーズンは早くても6月から。「今は無理だよ」と告げると、かなりガックリとした様子で、“ドリアン”が今回の訪馬目的の大きな部分を占めていたことが窺えた。翌日、諦めきれない様子を察し、「タイ産のドリアンなら探せばあるかも」と思わせぶりに話すと、「行きましょう!」とすぐに腰を浮かす単純明快なヤツ。仕方なくドリアンが“出没”しそうな所に車を走らすも、やはりこの時期そう簡単には見つからない。あきらめモードで他のお土産を物色がてら大手スーパーに行くと、なんとタイドリアンが山積み状態で我々を出迎えた。 「これがドリアンだよ」と言うと、しばしの沈黙の後、不安と興奮が入り交じった声で「これですかぁー」と一言。正直言って、この時期のタイ産ドリアンは、あの独特の匂いも濃厚な甘みも乏しく、さっぱり味のドリアンといった感じで、本当のマレーシアンドリアンとは大きくかけ離れている気がする。 「ドリアンは最低3回はトライしなさい。3回食べてダメだったらあきらめなさい」なんてよく言われる。一回目で「うわぁー何だ、これっ!?」となっても2回、3回と口にする内にこの味の虜になってしまうというわけだ。 さて、あれだけ焦がれていた恋人に出会えた我が出張者はどうだったでしょう。 意外(?)にも「美味い!」を連発して、あっという間に一個分を平らげてしまいました。匂いがきつくない分、“ドリアン初心者”には逆に良かったのかもしれない。まぁ、なんともアジア向きなヤツで、ここまで喜んでもらえると苦労した甲斐があったと嬉しいものです。 以前にもお話ししたと思いますが、マレーシアは一年を通して果物の宝庫。とりわけ、この界隈でしか口にできないトロピカルフルーツは、その種類の多さはもちろんのこと、味わいもNo.1と言えるでしょう。いつもマレーシアの話ばかりで恐縮ですが(笑)、今日はこれからがシーズン本番となるレアなマレーシアンフルーツの数々をご紹介しましょう。 ●ジャックフルーツ 大きなものは20kgを越すと言われる世界最大のフルーツ。ごつごつとした固い表皮を開くと、黄色く艶やかな実が無数に並んでいる。独特の匂いのため、好き嫌いが分かれるが、是非試してもらいたい南国の味。屋台ではこの実をドーナツ生地につけて揚げたお菓子が売られており、なかなかの美味です。 ●マンゴスチン 日本でもお馴染みかと思いますが、「果物の女王」と呼ばれる、上品な甘酸っぱさ、透き通るような白い果肉が特長のフルーツ。さっぱりとした甘さは口に送る手を止まらなくさせてしまう美味しさですね。固い殻を割る時につく赤い果汁は、服につくと絶対に落ちませんからご注意を。 ●スターフルーツ 最近は日本にも入っているのでしょうか。切り口が☆型になるユニークな果物です。さっぱりとした瑞々しい味わいで、ビタミンCがたっぷりと含まれており、高血圧にも良いとか。 ●ランブータン 別名「Hair Fruit」と呼ばれる面白い果物。それもそのはず、Rambutanとはマレー語で「髪の毛」という意味。赤い毛むくじゃらの見た目からは、中にある透き通った綺麗な果肉は想像がつきません。ライチに似た甘酸っぱさが尾を引きますね。 ●ポメロ この時期になると顔を見せるイポー特産の大きな柑橘系。九州のボンタンに似ており、厚い皮を剥くと中身は3周りほど小さくなる。グレープフルーツとのちょっと違う独特の甘み、苦みが美味しいさっぱり系です。 ●グアバ この名前は日本でもお馴染みですが、どんな果物かって聞かれるとあまり見たことないですよね。ごつごつとした青リンゴといった見た目で、味も若い渋みの多い青リンゴといった感じで最初はそんなに美味しさを感じないのですが、なんとなく止まらなくなってしまう不思議な味です。サクッとした歯触りと、独特の風味が魅力なのかもしれませんね。 ●ローズアップル 別名、スイートアップルとかカスタードアップルと呼ばれていますが、マレーシアでは「ダリマン」が一般的ですね。見た目、大きな松ぼっくりのような実を割ると、中に白い実がザクロのように詰まっています。種の周りのわずかな果肉を食べるのですが、甘酸っぱいミルキーな甘さは子供に大受けです。 ●ロンガン 竜の目という意味の中国名ですが、うす茶色の木質の表皮の中に乳白色の実が入っています。果肉から中にある種が透けて、それが目のように見えるところからこの名前が付いたようです。味はグレープフルーツに似て、さっぱりした甘みが特長ですね。美味しいですよ。 さて、季節によりまだまだ独特の果物がありますが、代表的なものはこんなところでしょうか。 これらのフルーツを写真で見てみたいという方は、フルーツ倶楽部が写真入りで掲載されていて、分かりやすいと思います。また、タイの果物にも少し載っていますね。 果物の王様、ドリアンをもっと知りたい!という方はドリアンケーキをご覧ください。ドリアンへの思い入れたっぷりで掲載されています。 根っからの果物好きの私にとって、マレーシアは天国みたいなところですが、意外にマレーシアを訪れた方々がその果物に触れずに通り過ぎているようです。 これからがオンシーズン! マレーシアにお越しの際は、この美味しさをお見逃しなく! |
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