[Web Travelers]
[写真] 岩嵜博論
 以前この欄で折りたたみ自転車を買おうか迷っていると書きましたが、ついに買ってしまいました。買ったのは本文で取り上げた「トレンクル」ではなく、プジョーの「パシフィック」という自転車です。折りたたみだからタイヤの径が小さくギアもついているので、緩急をつけた走りができて、街中をすいすい走れます。キモチイイです。


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進化するナビゲーション

 も深まり、気持ちよくお出かけできるのもあとわずかとなりました。この季節は、紅葉盛りのドライブウェイを気持ちよく車で走り抜けるのもよいかもしれません。秋風とともにくれない色に燃え盛る木々のトンネルをさっそうとすり抜けるのはさぞかし気持ちのよいことでしょう。

 し前ですが、山形県を旅行したときにレンタカーを借りる機会がありました。見たいところが広範囲に点在していて、バスなどの交通機関が十分ではないときに、車で旅行するのは便利で快適です。この時、面白かったのは、車で好きなところに自由に移動できたことだけでなく、車にカーナビがついていたおかげで、ほとんど道に迷わなかったことです。それどころか、食事をとる場所までカーナビについている電話帳で検索できたりして、随分とお世話になってしまいました。

 ーナビの普及率は急上昇しています。本格的なカーナビが登場してからまだ10年も経っていませんが、日本での累計の出荷数は400万台に達しているそうです。この数は諸外国と比較しても飛び抜けて高いものです。カーナビ、パソコン、携帯電話をあわせて「平成の三種の神器」なんていっている人もいるくらいです。

 にご存知だとは思いますが、カーナビとは、カーナビゲーションの略で、人工衛星から発信された電波を受信して、車の現在位置をディスプレイに表示したり、目的地を設定することによって、そこまでの道程を表示、時には音声で字のごとく案内してくれるシステムのことをいいます。人工衛星を使用して位置を特定するシステムを、GPS(Global Positioning System)といいます。これは、地球上の軌道を回っている20数個の人工衛星のうち、3ないしは4個の衛生から電波を受信することによって、電波を受信したアンテナが位置している場所の緯度と経度を特定するシステムです。GPSはカーナビ以外にも、海上を航行する船舶に位置情報を提供するのにも大きく役立っているようです。

 Navigation & GPSは、GPSの技術的な情報を提供するサイトです。「GPS衛星の軌道」を見ると、地球を27個の人工衛星が囲んでいる様子がよくわかります。カーナビゲーション実験所では市販されているカーナビが様々な観点で比較検討されています。Navi & Vicsでは、カーナビの利点からどのような製品を選べばよいのか、またどこで買えばよいのか、買った後はどのように取り付ければよいのか、細かく親切に解説されています。面白いのは、「ナビを付けるとナニが嬉しいか?」というページで、迷わない、初めて行く場所でも不安なく行けるなどの割とまっとうなメリットの他に、「画面を見ているだけで楽しい!」という点が挙げられていることです。確かにぼくが山形でカーナビ付きの車に乗ったときも、初めて触れるもの珍しさもあってか、当たり前ながらも実際の道と地図の一致に嬉しくなってしまったのを思い出しました。目的地までの地図を確認してから、頭の中でやがて訪れる風景に思いをはせ、実際の風景の一致とギャップを楽しむというちょっとマニアックな楽しみ方もできるのかもしれません。

 て、カーナビがこれほどまでに注目され、普及してきている背景には、カーナビの情報端末としてのインテリジェント化によるところが大きいのではないかと思います。拡張されたカーナビの機能として、現在一般的なのは、ATIS(Advanced Traffice Infomation Service)VICS(Vehicle Infomation and Communication System)といったものがあります。ATISは1994年に東京都と警視庁が始めた有料会員制の交通情報通信システムです。これは、カーナビに限らず、パソコンや専用端末を利用して、道路の渋滞や工事、事故などの道路交通情報を入手することができるシステムです。ただしカーナビを端末として利用する場合は、携帯電話などを通信手段として用意しなければならないようです。一方VICSは、提供される情報はATISと同様の渋滞情報などですが、ATISとは異なり、無料でサービスを受けることができる他、情報の受信経路もFM多重放送や、道路に設置された光や電波の発信機によって確保されています。だたしVICSの場合も、カーナビと連動させるには、カーナビ本体に加えて情報の受信ユニットを用意しなければならないようです。VICSに関する詳しい情報は、VICS YUKUN'S HOMEで見ることができます。

 TISやVICSを使うことによって、これまではラジオなどに頼らなければならなかった、道路の渋滞情報をリアルタイムで受信することができ、さらにそれをカーナビと連動させることによって、例えばカーナビの地図に渋滞情報が重なるような形でビジュアルで見ることができるようになるのです。カーナビの情報端末化はこれだけにとどまりません。トヨタの系列会社であるトヨタメディアステーションでは、「MONET(モネ)」というサービスを提供しています。これはモネ対応のカーナビから携帯電話を利用して、道路交通情報に限らず、ニュースや天気予報、観光、イベント、宿泊情報などを見ることができるシステムです。

 PSを利用したナビゲーションシステムは、カーナビだけではありません。先程書いたように、船舶航行には必要不可欠なものになりつつあるようですし、最近では携帯できるGPSナビや、モバイル端末とGPSナビとの融合したものが発売されるようになりました。エプソンから発売されているロカティオは、アドレス帳やスケジュール管理機能を持った携帯端末に、デジタルカメラや、GPSナビ機能を加えたものです。ソニーからも、従来のノートパソコンにGPSアンテナを標準で装備した製品(PCG-C2GPS)が発表されています。これらの端末でも、地図を表示して現在位置を確認すること以外にも、ネットワークに接続して情報を入手したり、交換したりするといったような使い方が想定されているようです。

 ーナビに代表されるGPSナビは、人の移動にともなって、地図上の現在位置マークが変化したり、移動の軌跡が表示されたりすることによって地図にダイナミズムを与えました。さらにGPSナビが高度なコンピュータと結びつくようになって、地図上に様々な情報がプロットされるようになり、さらにダイナミックなものになったのです。カーナビに代表されるGPSナビは、もはやナビゲーターとしての役割だけでなく、人間の行動にさらに影響力を持つ「コンダクター」としての役割をも担い始めているのかもしれません。


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今回アクセスしたページ
  • Navi & Vics
    (http://www.nifty.ne.jp/forum/fcaravn/neko/)
  • I LOVE EPSON
    (http://www.i-love-epson.co.jp/index.htm)
    • ロカティオ
      (http://www.i-love-epson.co.jp/products/locatio/pnv1000/h_pnv10002.htm)
  • Sony Drive
    (http://www.sony.co.jp/sd/index.html)
    • PCG-C2GPS
      (http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/PCOM/PCG-C2GPS/index.html)